『天国と地獄~サイコな2人~』考察:事件の真相探求(7話時点)
『天国と地獄~サイコな2人~』
今回は第7話の時点で推察可能な真相を探求してみました。
今回の探求のベースにあるのは
そして、2人の 魂が入れ替わった先には、互いの価値観を根底から揺るがす、予想もしない真実と“究極の愛”が待っていた ──。
という、公式サイトの「about」に記載されたキャッチコピーです。
なお、真相解明ではなく探求としたのは、
「こうならいいなあ~」という興味から考えたもの故です。
そのため、多少飛躍した考察内容を含みます。
考察とは正しい情報が出ればちぎっては捨てるもの。
それでもよろしければ、ゆるりとお付き合い下さいませ~。
※例によって体(魂)記載です
◆連続殺人事件の主犯
連続殺人事件の主犯は日高 陽斗。
・犯行動機は、亡くなった母から双子の兄、東 朔也の話を聞いて
この世の悪人を許せなくなったため。
>論拠:母は東親子に接触するなど、積極的に兄に関わろうとしていた。ゆえ、日高にも隠したままではいられなかったのではないだろうか。
・少し抜けている性格があり、殺害現場は乱雑になっている。また、記憶力も高いとは言えない。
>論拠:幼少期、大切なものの場所を母に聞いている。また、歯をうっかり落としてしまい探している。
>陸にこれまでの人生を聞かれた時にはぐらかしている。
>東が現場に行って清掃を行っている理由付け。
◆殺害事件の協力者
・一ノ瀬殺害事件の情報収集協力者は十和田 元。
何かの話の弾みで日高と知り合い、犯行計画を一緒に行う。その際、日高から「クウシュウゴウ」の名前を与えられる。
『暗闇の清掃人Φ』を描いていた。この設定を日高が計画に使用し、殺害事件の凄惨な現場作成を行った。
一ノ瀬殺害事件前に自殺。(8話予告の紙は十和田の遺書)
・田所殺害事件以降の情報収集協力者は東 朔也。
『暗闇の清掃人Φ』を発見し持ち帰った後、日高と出会う。
恨んでいる人物をリストアップし、殺害計画を共有。
几帳面で清掃好きな性格。記憶力と洞察力が卓越しており、コインロッカーに付箋を入れるといった慎重さを持ち合わせている。
>九十九の話の詳細を覚えている、望月の癖の取り入れなど。
人との繋がりを断ち切れないタイプ。
◆究極の愛とは?
人生が入れ替わった日高 陽斗と東 朔也の、
犯行を重ねてお互いを庇い合う兄弟愛。
人生を入れ替え、東となった日高は東の恨む人物を殺害する。
日高となった東は日高の犯行の証拠を消し、日高と東の体を元に戻したい。
◆真相探求結果のまとめ
・日高は双子の兄である東の人生を聞いて復讐として殺人を企てることを決意した。
・日高は十和田の描いた漫画を読んで、十和田とともにその内容に沿って一ノ瀬殺害計画を作成した。この時点では東本人とは出会っていない。
・十和田の漫画の内容が東の人生と被っているのは偶然。
・事件後、漫画を追う日高と東は出会い、お互いが双子の兄弟であると知った。その上で身の上話など親密な話をしている。(お互いに双子だと話ししている)
・日高は東と『暗闇の清掃人Φ』になぞらえた殺人事件を計画し、日高が実行犯の予定として、東は殺害対象のリスト作成を行った。
・日高が東との入れ替わりを目論んで奄美大島に二人で出かけた。
・奄美大島に二人で出かけたとき、東は入れ替わりが目的だと知らなかった。
・シヤカナローの花は奄美の石。
・入れ替わりに成功した後、東(日高)は日高(東)の前から姿を隠す。
→すい臓がんになった後に一度だけ日高(東)に会いに行き、「自分がすい臓がんである事」、「連続殺人の犯行を実行する事」、「殺害実行の報告として例の歩道橋に番号を残す事」を話して姿を消した。
・日高が奄美の石を田所殺害に使用した理由は、日高との繋がりをなくすため。元の体には戻らないという固い意志。これは東が母から貰ったもの?
◆上記の考察を前提とした時系列の一覧
全ての犯行の前提にあったのは、日高が母から東の境遇を聞き悪を粛正する決意を持った事。
そして、彼が十和田が描いていた漫画と出会った事。
→一ノ瀬殺害事件の計画
二人は悪を粛正する『暗闇の清掃人Φ』になぞらえた殺害計画を企てる。十和田の漫画を計画に採用し、十和田にはクウシュウゴウ名を与えて一ノ瀬の情報を収集させる。
十和田は何らかの理由により自殺?※元々精神を病んでいた
その後、日高は一ノ瀬を殺害。
>殺害時点では十和田が死んでいる事を知らない=漫画を回収しなかったため。
>もしくは、漫画を回収する事に気が回っていない性格であるかのどちらか。
→日高と東の出会いと入れ替わり
日高、十和田の死を知り漫画の行方を捜すうち、東が持ち帰った事を知り接触。
日高と東の出会いはこのタイミング。
>論拠:居酒屋店員の「最後の方は毛並みの良さそうな人と一緒にいた」→「最後の方までの間」は日高と一緒に居酒屋に来ていなかった事になる。
>時系列として、十和田の清掃業務時には東と名乗っていたため、これは事件後。
東と日高は名前を交わした際にお互いが双子の相手であると理解する。
→論拠:日高は番号の連絡場所に「歩道橋」を指定しているため。「歩道橋」は日高と東の約束の場所であり、その話を東は日高と共有した。
そしてお互いの身の上について話した後、日高と東は『暗闇の清掃人Φ』になぞらえた殺人事件を二人で計画し、東が恨んでいる人間のリストを作成した。
(東は日高が本当に殺人事件を実行するとは思っていなかった?→恨みがあるとはいえ、兄を本気で殺人者にする人物像に見え難いため。ここは推察に自信なし)
その後、日高は母から聞いた入れ替わりの伝説を実行するために東を母の出身である奄美大島に誘い出し、入れ替わりを実行する。(東は入れ替わるために来たと知らなかった)
>論拠:日高(東)は奄美の客に「東」と名乗っていた。
>また、入れ替わりを提案されても東の性格上、母の引き取り提案の時と同様に断る事が想定されるため。
(日高は石の海岸で「奄美の石」で東を殴った?→彩子の夢、望月(東)の一瞬の回想より)
入れ替わり後、東(日高)は日高(東)の元から姿を消し、偽名で生活する。
(東)は優れた洞察力・記憶力を用いて日高の著書や身の上話を参考に日高を真似し、周囲の人物に入れ替わりを悟らせないように振る舞う。
また、(東)は日高の家から一ノ瀬殺害事件の写真を発見し、一ノ瀬の殺害が実際に行われていた事を知り、恐らくは東(日高)を探すが見つからない。
その後、すい臓がんが発覚した後に東(日高)は日高に(東)に接触。
自分がすい臓がんである事、連続殺人の犯行を実行する事、殺害実行の報告として例の歩道橋に番号を残す事を話して姿を消す。
(東として死ぬつもりかと読んでいましたが、8話予告で陸を奄美に誘っている事から陸との入れ替わりを目論んでいる?)
日高が奄美の宿での写真を撮影した時は単独で緋美集落に入れ替わりの情報を探しに来ていた。(これは(日高)でも(東)でも成立する)
→田所殺害事件に至る
東(日高)は前回と同様に殺害を実行する。
この際、歩道橋への『2』落書きと消去を依頼し、日高(東)はそれを確認する。
東の体が所有していた奄美の石を殺害に使用した理由は、日高との繋がりをなくすため。元の体には戻らないという固い意志。
日高(東)は、一ノ瀬の事件写真から(日高)の事後処理がずさんである事を知っていたため、殺害リストから被害者を割り出し、部屋の清掃を行う。
※今回の考察の場合、田所宅のSDカードを抜いたのは(東)の方が可能性が高め。東(日高)が持っていたSDカードは何か別のもの?
日高(東)が会社の人間、親の会社に迷惑がかかる話をされた際に露骨に反応していたのは(日高)の周囲だから。
★満月の夜に望月=日高(東)魂入れ替わり。
望月(東)こうなってラッキー→日高の体で容疑者にならないで済むため。また、刑事である望月の体は東(日高)を追いかけやすい。
「協力して容疑を晴らす」→初期から一連の実行犯が(東)ではないと推察している論拠。
「やってないの?ひょっとして」→「とっとと選べぇ!!!」という恫喝も、実際にやっていないことを隠すため。
望月(東)が証拠の数々を捨てられなかったのは兄との繋がりだから。
入れ替わる方法「知らねえよ!!!」→それまでの機嫌を損ねたタイミングから考えると真を突かれた。→(東)は入れ替わりの方法を知らない。
ナッツ事件は本当に殺す気はなく、元から脅すだけのつもりだった。
太陽と月の言い伝えは自分で調べて辿り着いたと思われる。(具体的手段は知らない)
望月(東)、手袋のバクテリアは回収される前に手袋に付着させた?
→四方殺害事件に至る
当日(東)、数字に驚く→新月とは伝えていない(歩道橋を毎日確認している)
落書き清掃している陸を東(日高)が確認に来る
0123.mov→(望月)を引き込むために撮影。既に東(日高)が殺害した四方の死体をタコ殴り。
(望月)「二人そろって地獄行きになりましょう」→(東)「だから私は貴女と入れ替わったんですよ」
→(東)は犯行現場の清掃などで手助けをするが、本当は兄である(日高)がこれ以上犯行を重ねるのを止めたいと願っている。
(望月)「会いたい相手がいるんでしょ」→(東)「好奇心は猫を殺す(英語)」
→また真を突かれたために出た言葉。
→捜査情報漏洩事件
(東)、(望月)の癖「べき、手柄」を吸収している描写あり。
「やっぱり九十九でしたか」→カマかけ。九十九を知っているのは(日高)の話に出てきたため。
ここで「九十九が何をやっても微妙に私に叶わない」「九十九はギャンブル狂」の情報が出たのは(日高)と身の上話を行ったため。これを覚えている事は(東)の記憶力の高さを伺わせる。
「男は嫉妬とメンツの生き物」→父とその周りで起きた出来事より。
東(日高)、(東)の身の上話。(内容は具体的ではなくふんわりとしている)
師匠の「俺は逃げてもいいと思うぞ」は陸にも、(東)に向けたものでもある。
「どうして、刑事に?」→(望月)にも情が移りつつある
(東)陸が戻ってきて驚く→陸に情が移っている トテモエモイ
→久米息子殺害事件事件
「会えますかね、明日こそ」→犯行現場で東(日高)に会いたい。
九十九「日高が人を殺すのは新月の夜」→河原のメモにあった一ノ瀬は違ったと思うが…
望月(東)、清掃業者を装って久米親宅に潜入。侵入経路を確保。
犯人、日高(望月)の姿を見て久米親宅から逃走。
→日高の体と会いたくない。中身は(東)だと思っているので、戻りたくない。
久米親を殺しやすいように眠らせた望月(東)、東(日高)を待つが息子宅に向かっている。
望月(東)「来なかった。何かあった、何が…」→東(日高)は日高(望月)の姿を回避して殺害対象を変えた。望月(東)は東(日高)の身に何かが起きて事件を起こせなかったものと勘違いしている。
河原、十和田自殺を知る。
特殊清掃の業者に立ち寄り、アズマさんが漫画を持ち帰った事を知る。
亡くなった十和田さんが描いていた原稿?みたいなやつ
→日高が漫画を回収しなかったのは十和田の死を知らなかったか、そこまで気が回らない性格であったか、のどちらか。
アズマ「俺みたいな人が主人公だから」捨てるならと持ち帰る。
望月(日高)、東の死亡情報を調べ始める。
Φが誰かを殺害した現場描写。→望月(東)は犯人ではあり得ない。
奄美大島宿主人「リピーターの人から日高の体が東と名乗っていたと聞いた」
→日高、東入れ替わりの最大論拠。偽名ではなく、東は入れ替わった直後で混乱していた。
陸、望月(東)の証拠品を日高(望月)宅に持ち帰る。
陸、日高(望月)とクウシュウゴウからの清掃依頼の件を共有。
陸への歩道橋の削除依頼は午前6:42に出された。前2件の23時代から遅れた理由は、親の代わりに息子を殺したので、様々な処理が遅れたため。
日高(望月)、八巻、陸、歩道橋を見張る。
落書きを依頼した男の右手にホクロがあることを知る。
望月(東)、火災事件の身元不明遺体の右手のひらを調べる。
消された歩道橋の落書きを見て「生きてはいるってことか」
→二人がほとんど会っていない事の論拠。ただし、入れ替わりから田所殺害までの間に一度は会っている必要がある。
→東は自身の体がすい臓がんだと「聞いて」おり、「無料低額診療制度」を聞き返し、使用している薬の名前を知らなかったため。
なお、望月(東)は現場で拾った薬のゴミも丁重に保管している。
陸が望月(東)を「日高さん」と呼んだのはもう望月でないことを自身が悟っている事を既に(東)に悟られていると感じていたから。
師匠(日高)が東と会った時に使っていた居酒屋のすぐ近くの居酒屋を使っていたのも(日高)の脇が甘い性格の要素だと思われる。
また、自身の人生について再度陸に聞かれた時にはぐらかしたのは話の詳細を覚えていないから。(日高)の記憶力はあまり優秀ではない描写。
師匠、病気の発作。現場に落ちていたものと同じ薬とSDカードを落とす。
「無料低額診療制度」について(東)は聞き返す描写。
→自分ではこの制度を使っていない。東が自分の体にいるとき、すい臓がんではなかった論拠。
→久米息子殺害が発覚。
(東)「リストにない奴狙って。もうこれ反則だろ…」
>犯行リストを持っている、番号が書かれる歩道橋を知っている件も含めて、二人は殺害計画を共有していなければ成立しない。(リストだけ見ても歩道橋の番号の理由付けがされないため)
久米息子宅荒れており、犯人の血紋や足跡が出ている。
(東)「もう駄目だ」
交換した歯と田所犯行の奄美の石、インサート。
→日高は奄美の石で東を殴り、人格が入れ替わった可能性がある。
→ex.日高と東の生い立ち
父は「日高 陽斗」をおんぶしたお母さんと出会った。
そして再婚後、日高に二卵性の双子の兄「東 朔也」がいると聞いた。
母は裕福だった前の旦那の家で「長男はうちのものだ置いて行け」と言われたため東を旦那の家に置いて行った。
※置かれた赤ん坊朔也、右手にホクロあり
母は奄美出身。
バブルが弾けたとき、東父は「四方」に負債を押し付けられて大変な事になった。
母と父は東に援助を申し出て東を引き取ろうとするが東父に断られる。
東はその1か月後、日高に歩道橋で会いたいと手紙を送る。
→東には援助を断った父母の情報だけで日高の下駄箱を特定するだけの能力がある描写
日高、母に抜けた歯を集めているアレの場所を聞く
→日高の記憶力が悪い描写。
日高、歩道橋でなくした歯を探している
→大切な物を落とすというドジな性格描写。
歩道橋、母が東に自分が母だと話しかける
東、母の引き取り申し出をぎゅっと手を握って父についていく事を話して断る。
母の電話番号を受け取り、金と靴の施しは父が嫌がるからと断る。
→父を捨てきれず、自分だけ良い環境に行くという選択肢を取れない描写。(東)は自分に関わった人を見捨てられない性格。
◆あとがき
めっちゃ長くなりましたが、今回の内容だといいなあ~~~~と思った考察でした。
この考察は現在の情報との齟齬も出ておらず、個人的に気に入っています。
一応、
・日高がただの正義漢で東が弟だと知らない
・日高は協力者を殺害している
(東を奄美の石で殴ったのは入れ替わり目的ではない)
上記のルートでも考察が成立するんですが、
それだと究極の愛を名乗るには少し足りないかなあああああああって悩んでます。
東の一方的な究極の愛でも成立するんですけどね…。
なお、考察とはちぎっては投げるものなので
次の日曜日にどんでん返しが来たらイヤッホーゥ!と叫んで考察をちぎっては投げます。
この6000字の長文にお付き合い頂いた方がいれば、あなたはすごいです。
適当に飛ばした方も、ご覧いただいてありがとうございました(`・ω・´)