『奥様は、取り扱い注意』ドラマ~映画感想
『奥様は、取り扱い注意』
ドラマ&映画ざっくり感想です!
天国と地獄を見て綾瀬はるかさん好きが高じて公開された映画を見ようと思ったらドラマが先行だったので、初めて有料動画配信サービス(今回はhulu)に登録して全話見てから映画を見てきました。
毎度ながらネタバレを含みます。
まずはドラマも映画も、両方とも奥様が特殊工作員としてピンチなシーンから始まるのがめっちゃ掴みが巧いなあと思います。
まずは
◆ドラマ版
「私は死ぬことにした。」から始まり、少しずつ菜美の過去を開示しながら進むストーリーは痛快そのもの!
素敵な旦那様と友人を手に入れて穏やかな暮らしとスリルの間で揺れる姿がとてもよかったです。
奥様3人組の性格のバランスがとてもよくて、ブレインっぽい優里さんとライトな印象の京子さんの二人が良い味を出していて、見ていてとても楽しかったです。
あと菜美の料理壊滅的すぎる料理。笑
料理教室に通った結果、料理に成長がみられるのも楽しみでした。
そんな「普通の主婦」を目指す菜美さんは困っている人を放っておけずに事件に巻き込まれる訳ですが、最初は迷いがあって、迷いが晴れてしまう度に大胆になっていく感じに切なさを感じました。
終盤の事件に向けて「普通の生活」が少しずつ不穏になっていく感じもなかなか切ない気分になりましたね。
でも最後には友人2人の生活が取り戻されてよかったなあという思いと、あのラストシーンで終わったのでいよいよ待てずに1時間後に映画を見に行きました( ・´ー・`)
で、
◆映画版
菜美改め久実の見た、スパイ時代の夢。久実は前回のラストの後にあったいざこざシーンで記憶を失ってしまい、そのまま旦那様の勇輝改め裕司の新しいミッションのため名前を変えて別の町へ。
ドラマの時に良い味を出していた友人2人が続投できなくて残念でしたが、ドラマ版で役目を完了していた感じがあったので仕方なかったですね(´・ω・`)
記憶がなくなっている状態でのシーンはとても穏やかで、映画の緩急の「緩」のシーンが長く感じましたが、それがまた彼女にとっての「束の間の穏やかな時間」が過ぎている感じがしていてよかったです(後半に向けて段々不穏になっていくのですが。)。
また、しっかり久実を見張りながら「気持ちいい~!」とやっている想像をしてしまう裕司さん可愛かったです。きっと、彼の迷いや悩みは相当なものだったのでしょう。
コスプレ珠里くんのシーンもそうでしたが、ひとつも無駄な伏線がなかったので何か印象的なシーンがある度にそれを記憶に残しやすく、とても純粋に作品を楽しむことができて良い作品だと思いました。
ラストシーンへの導入は唐突にスイッチ入った感じがしたのですが、スイッチが入った瞬間から一瞬も目を離せないアクションシーンの連続で(当然)久実はアクションシーンで負けることがなく本当に爽快でした。
(私はゲームの影響からか、気が付いたらアクションシーンのあるキャラクターの能力をなんとなくランク付けで計っていたのも楽しかったです。絶対に負けないXトップランカーは痛快すぎる。すっこ)
そしてそしてのどんでん返し付きのクライマックス。
「愛してるなら、殺して」
>!!!!! !! !!!111(エモに勝てなくて言葉にならなかったやつ)
その後については事前に伏線が張ってあったのでなんとなく察していましたが、ラストシーンで彼女の姿を見ることができて安心しました。
(こういう生死に関しては伏線だけ張ってお客様の想像にお任せします系投げっぱなしジャーマンタイプの映画がよくありますが、すごくもやもやが残ってしまうのであまり好みではありません)
そのまま暮らしている夫と「久実は元気にしていますよ」の台詞、撃つ瞬間のマークからの推察などで二人の間が裂かれていないように見えているので、二人の間につながりが残っていることを祈ってます。
ラストのシーンエンドは好みが分かれると思いますが、未来を感じられて良いのではないでしょうか、と思いました。
◆あとがき
『奥様は、取り扱い注意』ドラマと映画を一気見した感想でした。
1話の視聴開始から完走まで丸一日。
一度走り出したら止まらない、めちゃくちゃ良い作品だったと思います。
今回は折角シネマイレージカードにも登録しましたし、気が向いたらもう一度映画を見に行くのも楽しいな、と思っております。
素敵な作品をありがとうございました。