きょうの忘備録

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『天国と地獄~サイコな2人~』考察:ブラフ伏線と目的のまとめ

『天国と地獄~サイコな2人~』

 

天国と地獄、とても良い作品でした。

(最終話感想は下記より)

『天国と地獄~サイコな2人~』最終回感想(最終回の河原の意図・続編など考察) - きょうの忘備録

 

ドラマの話題性を上げるためか、真実よりも遥かに思わせぶりで誘導性の高い伏線が多かった点もこのドラマの特徴だったと言えます。

正直8話の時点で「あとたった2話でこの伏線回収しきれるのか?」とずっと考えていたレベルの伏線の数々がありましたが、概ね道理が通るように作ってあったのはとても面白いシナリオだったと思います。

(いくつかの大きなミスはあまりよろしくないと思いましたが。)

そんな伏線を片っ端から並べて、「演出(メタ・ブラフ)的目的」「物語内目的」の2方面から目的を考えていこうと思います。

全て一から並べるので数が多いですから、「気になる伏線」は目次で追いかけられるようにしておきます。

【気になる伏線用:目次】

 

では、始めていきましょう。

 

【話数別伏線まとめ】

 

◆1話伏線

奄美の海で佇む望月、石を拾い上げると何物かに奪われ殴られそうになる

・漫画を読み上げる日高

・パチンコ玉を田所の口に入れる日高

>演出:物語導入。サイコキラー日高が犯行に至り、望月を殺そうとして入れ替わる事を視聴者に印象付ける表現。※ロケができずに最終回のシナリオが変わった、という話を小耳に挟んだ(論拠なし)ので、その関連で回収できなかった可能性有※

>物語:彩子がこれから事件に巻き込まれるために見た、予知概念的な夢。

 

・やたら首ゴキゴキする日高

>演出:「殺人鬼日高」の印象付け。物語的な意味は、ただ首をかしげただけ。

 

・一ノ瀬遺体、田所遺体の掌の「Φ」マーク

>演出:「連続殺人事件」の印象付け。

>物語:田所の「Φ」は一ノ瀬の事件写真から東が真似た模倣犯

 

・証拠品を燃やす日高。石を手に取り画面ブラックアウト。

>演出:サイコ日高の印象付け。

>物語:日高の証拠隠滅。だが兄である東との繋がりである石は捨てられなかった。

 

・コアース社でバニッシュワンダーの話。「一人暮らしで」、日高の不自然な行動。

>演出:日高、犯行関与の印象付け。

>物語:日高は予想以上の速度で警察が来て頭をフル回転させている。

※日高から東に直接サンプルを渡しているため、サンプルQ配布先に東はいない。

 

・日高「五木には僕が人を殺せるように見えるのか」→「一人暮らしは余計か」

>演出:超犯人ムーブ。五木さんは日高に騙されている、と視聴者に見せかける。

>物語:日高は殺人に巻き込まれて速攻警察が来るという不慮の事態で混乱しており、五木さんに確認する事で安心を得たかった。その後、一人になったのでこれからに思慮を巡らせている。

 

・日高がボストン時代に連続殺人事件で捜査されていた

>演出:日高はボストンでも連続殺人を発生させたサイコキラーである、と視聴者に印象付ける事。また、この『伏線』を置くことによる考察の攪乱。

>物語:(以下推測)該当の連続強X殺人事件はもう一人の容疑者による犯行(日高と別人の共犯がいる)と思われる。犯人と同行していたために日高は巻き込まれて疑われてしまっただけ。

※八巻が映した新聞記事には日高の帰国後、もう一人の容疑者は別の男性とともにいる所を防犯カメラで撮影されて警察はその二人に焦点を当てている、と最後に記述されている。(新聞記事の文章写しをブログ記事にしているので、それを見ると該当の事件のざっくりした概要はわかると思います)

『天国と地獄~サイコな2人~』ボストン事件録概要 - きょうの忘備録

 

奄美の海の夢。奄美の石を拾った彩子は日高に殴られて目が覚め、入れ替わる。

>演出:彩子は殺人鬼日高と入れ替わったと印象付けるメタファー。彩子を殴る殺人鬼日高。

>物語:彩子の意識が生んだ、暗示的な夢。

※最終話で奄美の海が何か関連した可能性がありますが、脚本が変わったとのうわさがあるので回収できなかった場合もありえます。

 

・入れ替わった日高「どこまでついてるんですかね、私は」

>演出:殺人鬼日高が警察官望月と入れ替わった幸運という印象付け。

>物語:兄の殺人痕跡を消した自分への捜索が入る直前にその情報を手に入れて、更に警察官である望月と入れ替わる事ができた幸運。

 

・シヤカナローの伝説を語る日高

>演出:入れ替わりに何かある、日高は何か隠していると思わせるための伏線。

>物語:日高と東の物語。運命が入れ替わってしまった話に、日高は自分を重ねている。この場面で言われる「シヤカナローの花」はたった15分の時間のことか。

 

・日高「こざかしいんだよいちいち!!!」

>演出:ゴチャゴチャ煩い望月を黙らせる脅し。

>物語:入れ替わった後の日高はこのシーンだけでなく、真を突かれたり家族や周囲の話に言及されるタイミングになると感情発露が出る傾向がありました。

 

◆2話伏線

・望月「「容疑を晴らす」ってのはやってない人の使う言葉」→日高「とっとと選べぇ!!!」

>演出:実は日高が犯人ではない(真実)説の伏線。望月を脅すサイコパス日高の描写。

>物語:日高は真を突かれて有耶無耶にするために脅した。

 

・なぜ犯行に使われた石を捨てなかったのか。「取っておきたくなるから」

>演出:石への印象付け。望月に田所を殺した凶器を取っておきたくなっているのか、という誘導役をさせている。

>物語:母から贈られた奄美の石は兄弟の繋がりなので………

 

・貴方を裏切らないという保証は?「強いて言うなら自分の捕まる姿は見たくない」

>演出:「日高は望月の信用に値しない」人物像の表現。

>物語:日高は一貫して自分自身の事は考慮していないので嘘を言っている。(サイコを演じている状態なので真実が言える訳もないが、真実を言えば望月は位置情報をオンにしなかったと思われる)

 

・日高の自宅に証拠品

>演出:犯人が自分の犯行の証拠を大切に持っている。

>物語:最終話で望月は「犯行を被れるように」と言っていた。(以下推察)保存している証拠は「日高と東の繋がり」に関するものが多い。写真と『暗闇の清掃人Φ』以外、日高の心理としてどうしても捨てられなかったものがほとんどではないかと思われる。

 

・化粧をする日高。(以後アクセサリー着用)

>演出:日高女性説への誘導。一般的には化粧にすぐ対応できない。

>物語:他人様の体なので、外観が見栄えするよう大切に扱っていた。爪を綺麗にしていた際に「ネットで検索した」と言っていたので、同じ原理。 

・日高、陸とXXX

>演出:日高女性説への誘導その2。かなり強い要素として掲示している。また、このシーンそのものがドラマ自体の盛り上がり要素としても良い手段である。

>物語:日高を怪しんでいる陸を黙らせてその場をしのぐために行った。日高は女性とお付き合いしていた事があると五木さんから掲示されている。そのため、同居している男女といえば…という発想には容易に至れると思う。

 

・日高、入れ替わりの方法「知らねえよ!!!」

>演出:日高が入れ替わりの理論を知っているかもしれないという誘導。

>物語:日高は手袋の件で望月が日高として逮捕される可能性を考慮して焦っていた。なので、戻れるならそれで良いとも考えた?または、入れ替わりのフラグが足りていないと察していたかのどちらか。>知らねえよ、は本当の事。「できない以上受け入れて最善を尽くすしかない」は自分に向けてはなった言葉でもある。

 

・ナッツアレルギーを利用し、望月を自殺に見せかけて殺そうとした

>演出:サイコパス日高が裏切りへの報復として殺そうとした、という誘導。

>物語:脅しも含めているが、望月が勝手にナッツを食べないように仕掛ける口実でもある。日高の人物像として殺害する気は一切なく、薬がある事を前提として行っていた。

 

※終わりがけに意味ありげにインサートする陸。とことんブラフ好きですね。

 

◆3話伏線

・手袋の拾得物を確認したり鑑識に潜入する日高

>演出:自分で手袋を手に入れるため。何かを仕込もうとしているような印象を与えること。

>物語:最終話で掲示された通り、日高(望月)が逮捕されないように日高も探している。鑑識に潜んでいた八巻を見て何かを察する日高、その次の入れ替えのシーンで八巻と望月の関連性を悟りましたね。

 

奄美大島の石を持ち帰ると呪われるお話し

>演出:奄美の石を持っていた日高は呪われたから入れ替わったと印象付ける。

>物語:リアルの石の海岸でも持ち帰ると災いが起こると言い伝えられているので、それに沿っている。日高・東の母はお守りだと言っていたのは呪いの話を知らなかった母がそう思ったか、母の住んでいた地域ではお守りと言われていたかのどちらか。

 

・日高が朱美集落に行った理由

>演出:日高が何かを企んでいたという含み。奄美大島に謎が隠されているという誘導。

>物語:東と共に訪れようとした、母の出身集落と思われる。思わせぶりな西…の苗字?の廃墟は、もしかしたら母の旧姓で実家跡なのかもしれない。

 

・日高がインスタの手袋を出した理由

>演出:日高が望月を出し抜いたと思わせる誘導。

>物語:(真相は未開示情報)捜査外で落とし物として届け出された等の理由によって日高は既に本物の手袋を手に入れており、細工済みのものを置いて撮影させた?手袋を敢えて探させた、という事を八巻が推測している。

 

 ・歩道橋への殺害番号の記載

>演出:(後で判明する)ミスターXによる日高への犯行指示という考察誘導。

>物語:殺害番号の記載は東による日高への犯行予定の連絡(最終回で掲示)。東はリストを渡し、番号を掲示することで兄の気持ちを試していた(結果、日高は東の共犯になる事を選んだ)。

東は犯行を続けており、前回で終わりだと日高は思っていたので驚愕した。この後、夜間の陸の不在に「ラッキー」と言ったのは清掃時間外出の余地ができたため。

 

・携帯を見る陸。「仕事が入りました」で、番号を消している。師匠が覗きにきて、陸は怪しげな目線でそちらを見やる。

>演出:陸犯人説の強化。師匠が見に来て睨むのは現場を目撃されたから、という方向性への誘導。(今伏線は真相への伏線でもある)

>物語:陸は番号を消す作業をクウシュウゴウから依頼されて行い、清掃の様子を東が確認するために見に来た。

 

・「四方殺害動画」の送信

>演出:日高による殺人説の強化。犯行中の現場を見せる事による物語の盛り上がり演出でもある(結局、真相の殺害中の映像は一度も出ませんでしたね)

>物語:東が殺したので既に死んでいる四方を滅多打ちにしている。(以下推測)狙いは、自分を逮捕しようと決意しているであろう望月の引き込み。余計な事をしないよう釘打ち。

 

・陸、自宅ゴミより血痕付き袋の発見

>演出:陸が事件に巻き込まれる前兆掲示。望月(日高)に殺されてしまうかもしれないという危機感の盛り上げ。

>物語:陸は望月(日高)の証拠隠滅を見つけてしまった。

 

◆4話伏線

・河原、望月(日高)を締め上げる日高(望月)を発見

>演出:探偵兼悪役である河原に勘付かせる事による盛り上げ。

>物語:以降の河原の行動原理。彼にとっての望月が共犯である説の精神的論拠。

 

・一課長からのプレゼント(蝶のアクセサリー)

>物語:四方殺害事件時に見られた女性が望月であると証明させるため河原が嘘証拠として仕込んだ「蝶のアクセサリー」が嘘であると証明するためのアイテム。

 

・師匠(東)、望月が二重人格説を掲示

>演出:真犯人二重人格説の強調。また、陸が二重人格説を信じ込むための印象付け。

>物語:ただの雑談である。東は女性である望月(日高)が事件関係者であると知らない。

 

・陸、望月(日高)に血の防護服の確認

>演出:陸がヤバい立場に置かれる演出。

>物語:日高、陸から怪しまれている事を認識。

 

・日高「自分で殺して自分で逮捕。まあ当たらずとも遠からずですかねえ」

>演出:彼が殺人犯であり、言ったままの印象付け。

>物語:東が殺しているので、「当たらずとも」。自分で逮捕、はこの時点では東の逮捕を考えていなかったと予測されるため東を探している事を示唆しているかも。

 

・日高「田所仁志は2」「四方忠義の4」「次は何番ですかねえ」

>演出:「数字で指示を受けている」漫画のシーンを挟む事により歩道橋の番号が殺害指示であり、日高が犯行を行っている印象を強める。

>物語:日高は数字の謎を知らされておっらず、数字を割り出したのはリストを見て勘付いての事(最終回より)。東が次は何番を示唆するのだろうか、という予測を立てている。

 

・四方宅に望月が入り込んだ事を河原が知る

>演出:悪役探偵河原を望月(日高)に迫らせる演出。

>物語:河原の疑念は確信になる。(ここから推測)河原の今犯行についての最終推理着地点だが、東が実行犯で日高が共犯だと気付いている望月が日高の証拠を消しに入ったと考えたという所か。

 

・日高は置換冤罪の富樫さんを会社に引き入れるなど、困った人を助ける人物

>演出:日高の人物掘り下げ。犯人ではないのでは、という説を徐々に強調させる。

>物語:日高は困った人を放っておけないのかもしれない。

東の犯行に出会うまで、人生で一貫して描かれた通りの善人である。

 

・日高の過去、近所のお爺さんが階段から落ちて亡くなった件

>演出:サイコパス日高が風邪を引いたふりをし、部屋に誰とも会わない口実を作って階段から突き落としたと印象付けるためのブラフ要素。

>物語:妹が語った通りの真実。想像だが、嫌味だけど真っ直ぐな人物像のお爺さんだったのかもしれないですね。そして風邪を移したくないからひきこもる日高は善人。

 

・日高、富樫とスパに行った件

>演出:日高の中身女性説の強調。及び、日高が男色であるという印象付け(陸とXXXしたお話しの辻褄合わせ)

>物語:(私の推測)本当にただ一緒にスパに来ただけで、友人同士で温泉に行くのと同じ感覚だったのでは。と考えています。東とのお酒の飲み方もかなり距離が近しい飲み方だったので、友人同士の距離感が近い人なのかなあと感じました。

 

・日高「だから私は、貴女と入れ替わったんですよ」

>演出:日高が犯人ではないのでは、という説の強調(真相掘り下げ)。及び、「真相の深読み」自体を目的とする演出。

>物語:9~10話で日高が語った通り。どこまでも落ちていく自分と東と共に地獄まで堕ちる正義感を持つ望月は、その覚悟が持てずに落とされた日高にとって光だった。

 

・河原に責められる時点までは焦っているような演技をしていたが形勢逆転した瞬間に表情が戻る日高

>物語:(推測)他人を追い込んで喜ぶ河原を状況逆転した瞬間に見返すのを楽しんでいたと思われる。そうでないのならば、淡々とやり過ごせばよかったため。(後に九十九に全く同じ所作をやっている)

 

・「妹は元気ですか?」「(左遷された河原に)可哀そうですが。」

>演出:日高が人の事を気にする人物であるという描写。また、河原の立場を可哀そうだと思わない(一貫して他人の事を考えない)望月に対して他人の事を考えている日高による諭し。また、望月に「日高という人物がサイコパスではないかもしれない」と思わせるきっかけ。

 

 

◆5話伏線

・河原のメモ

>演出:河原が日高と望月の関係性を追いかけている演出として掲示

>物語:河原は一ノ瀬殺しの頃から時系列準に彼らの動向を追いかける事で事件の真相を追いかけている。

☆メモには一ノ瀬殺害の真下に2018/12/16(日)23時~26時、と記載されている。

 

※日高、電話で望月が「いいなあ、戻れたんだ」と言った時に笑っているんですけど尊すぎません?

 

・「会いたい相手がいるんじゃない」に対して日高「好奇心は猫を殺す(英語)」

>演出:日高に露骨な反応をさせる事で「もう一人いる」事を示唆。

>物語:勘の良い望月と日高の化かし合い。日高は思わず「真犯人は別にいるのは希望的観測」という真実を言ってしまった(日高は真を突かれると態度が変わる癖がある)

 

・日高、空いた薬を見つけて「時間がない」

>演出:会いたい人が疾患等で時間がなく、日高が焦っているという演出(真実)。

>物語:日高、すい臓がんの東が下見に来ている事を察する。または、薬で思い出して口に出しただけ。

 

・子供日高の写真、自分の耳に触っている

>演出:日高、別人と入れ替わり説の反証の掲示。または、子供の頃に既に入れ替わっている説への誘導。

 

・捜査情報漏洩事件

>演出:警察内部に黒幕がいるのでは?!という誘導。

>物語:(5話内で掲示)八巻の情報を売った九十九による犯行。

 

・日高、コインロッカーが開けられた事に気づく

>演出:陸が危ない演出。

(日高は陸の「(コインロッカーのカギ)見てないです」の一言でアタリを付けているんだよなあ)

 

・神奈川の事件で虚偽証言したトダカズキ、に河原が気付く

>演出:日高の会いたい人(手紙の差出人)かもしれない、というブラフ誘導。

>物語:トダカズキは一ノ瀬の情報を十和田に売っただけの人間。

 

・日高の手紙の中身。「隠さなければいけない、子供の頃のラブレター」

>演出:綺麗な文字も見せる事による女性からの手紙というブラフ誘導。

>物語:約束の歩道橋。生き別れの双子の兄である東からの手紙。

 

・日高、九十九の情報をしっかり喋る。「男は嫉妬と面子の生き物ですよ」

>演出:留学時代から人格が入れ替わっていない事を掲示

>物語:日高の推察した通り。九十九は最終話でも日高にマウント取りに行って失敗していて草

 

・陸逃走に日高「ここは壊したくなかったんですけどね」

>演出:日高が陸に好意を持っているという誘導。この少し前に、日高と陸がXXXした事が強調されている。

>物語:日高は、望月の居場所を壊すつもりはなかった。

 

・師匠「実は俺、余命3ヶ月のハナモゲラでよ。…んなわけねぇだろ~」

>演出:日高の会いたかった人物が師匠かもしれないという誘導(真相)。ハナモゲラ、知らぬが花といった言い回しは「古い人物との接触経験」「師匠が高年齢」といった方向性への考察誘導。

>物語:話したことが真実。

 

・師匠の生い立ち。酷い親父に死ぬまで振り回された。

>演出:陸への勇気付けを目的とする。(真相開示でもある)

>物語:話したことが真実。(彼の中で日高との繋がりは残されたものになっていないのか……)

 

・「アンタ男の癖に化粧とか好きよね」「好きですね。毎日鏡の前でウットリしてます」

・ドルガバを着た望月(日高)

>演出:物語の盛り上げ(ヒロインのお着換えシーンもドレスシーンも映像的に非常に映える)。日高女性説への確信的印象付け。

>物語:ドルガバは直接自身で逮捕するために仕掛けた策を実行するために必要だった。化粧は、日高は他人様の体なので、見栄えするよう大切に扱っていた。

 

・望月が刑事になった理由(上履きを隠そうとした人に悪者扱いされた)

>演出:最終回で日高を説得するための伏線。また、この事件に犯人が関連しているのではないかという誘導にもなっていた。

>物語:望月が話した通り。物語との関連性はなかった。

 

・九十九を自分で逮捕する日高

>演出:九十九へ溜まったヘイトをスカッとさせる演出。

>物語:日高は望月の手柄を上げて捜査のメインに戻れるようにするため、今回の九十九事件を解決した。

 

・陸と日高(望月)の会話にいちいち反応する居酒屋の大将

>演出:見知らぬ人に陸(男)と日高(男:彩子ちゃん)がそういう仲だという勘違いをさせて笑いを取るコメディ要素。

>物語:大将はそのまま勘違いしている。物語の大筋とは一切関係ない。

 

・陸「彩子ちゃんといると二人分の人生を生きている気がする」

>演出:望月の台詞への説得性の強調。また、陸が入れ替わりに含みを持っているかもしれないという誘導。

>物語:陸は望月の事が…。なお、望月はその台詞を言われたすぐ後にそれを反芻しながら日高の事を思い出しているという皮肉。陸………。

 

・望月(日高)、陸が戻ってきて喜ぶ

>演出:日高が陸に惚れているという誘導。

>物語:日高は陸が望月の元に帰ってきて、彼女の人間関係を壊さなくて済んだことにほっとしている。他に行くところがない、と言われて尚更。

 

・喜ぶ望月に陸、真顔

>演出:陸の不気味さを出す事で何らかの裏があると考えさせる描写。真犯人かもしれない、という含みを持たせる目的。

>物語:殺人犯かもしれない日高に対する態度。「そうですか」に対する「彩子じゃない」確信。

 

・日高→望月TEL「歩道橋の彼女」からのトダカズキ出現

>演出:歩道橋の彼女=トダカズキで、河原に発見されたかもしれない、という次週への繋ぎ演出。

>物語:日高は手紙と真犯人の関連性に気づかれて忠告し、電話を切る。

 

◆6話伏線

 ・五木さん「それって本当にラブレターなんですか?」

>演出:望月がガサツである関連のギャグ演出。また、ラブレターはないと掲示する事による真相への誘導。

>物語:双子の兄からの手紙であったので本当にラブレターではなかった。

 

・五木さん「(日高は)過去には女性とお付き合いされていた事もありました」

>演出:日高男色説の否定。

>物語:(推測)日高はあまり特別な人物として描かれていないように見ているので、一般的な男性像であると推測している。

 

奄美大島で宿のおじさんが謎の人物と出会うカット

>演出:顔を出さずにあからさまに怪しく演出する事でストーリーに重要な関連のある人物であると想像を掻き立てるブラフ誘導。

>物語:「以前出会った日高がアズマサクヤと名乗った」と宿のおじさんに証言をした宿のリピーター客だった。物語には重要な関連性のない人物である。

 

・戸田一希、Φに個人情報を売った話

>演出:河原の真相へ近づいている掲示

>物語:十和田がクウシュウゴウを名乗って一ノ瀬の情報を買っていた(確定)

 

・九十九の司法取引「日高が人を殺すのは新月の日」

>演出:新月に何かがあるという推測誘導。

>物語:東が新月の日を選んでいたのは漫画「今宵は新月───」に沿っての事。

※一ノ瀬は新月ではなく、十和田が被疑者死亡で送検された事から東が犯人ではないと思われる

 

・望月を家に閉じこもらせる指示をした日高「会えますかね、明日こそ」

>演出:日高が犯行に関わる誰かと会いたいという演出。

>物語:この時点で日高は東を捕まえる事を決意している。

 

・清掃用具を買う日高

>演出:次の犯行現場の清掃に用いるための清掃用品を買っているという誘導。

>物語:日高が予め下見の情報から推測したリスト上の次の殺害現場に予め潜り込むための「清掃業者偽装」のための清掃用品。実際には東が殺す前に逮捕するつもりだった。

 

・クウシュウゴウ、2018年10月22日、11月14日に情報料を戸田に入金

>演出:河原を真相に近づける演出。

>物語:十和田が戸田から情報を少なくとも2回買って入金を行っている。

 

・望月と入れ違いにバンを運転する日高

>演出:日高が殺人に向かっている演出。

>物語:清掃屋を騙って久米宅に潜り込むための偽装用バン。

 

・陸、ロッカー探しに師匠の連れてきた人手を利用

>演出:みんなでロッカー探そう!オー!という盛り上げ。

>物語:東は事実を知らずに自分の事件証拠を探しているという皮肉。

 

・クウシュウゴウは十和田元

>演出:クウシュウゴウの手がかり。有名な俳優さんを免許写真に用いる事によるあからさまなブラフ犯人への推理誘導。

>物語:十和田は一ノ瀬の情報を買っていた。

※口座資料によると十和田は無職。

 

・十和田のシーンの次に出てきた、怪しげなフードを被った男性

>演出:クウシュウゴウ十和田が何らかの動きをしているというブラフ誘導。

>物語:番号を描くよう東から指示を受けた男が番号を描くために歩道橋へ向かっている。

 

・男性、ガード下でおっさんに落書きを頼まれた

>演出:クウシュウゴウ=十和田が落書きを指示したというブラフ誘導。

>物語:東が日高への連絡として「日が落ちるまでに9と書け」という落書きを指示。

 

・うららクリーンサービスの榊を名乗る日高、久米宅に潜入

>演出:犯行の下見。

>物語:事前潜り込みの準備。

 

・日高は久米妻と先日バスで知り合い、お礼にクリーニングをすると言った

>演出:久米殺害の犯行準備。

>物語:日高は推察力が高い(後述の東とDNA検査した件、等)犯行声明よりも前に久米のアタリを付け、東逮捕のために準備を行った。

 

・日高、久米宅の窓を開けて潜入準備

>演出:殺害のための潜入

>物語:東を待ち伏せするための潜入

 

・歩道橋の隠しカメラ

>演出:誰かが歩道橋を監視していた事の演出。真犯人による監視かもしれないという誘導。

>物語:(推測)日高が自分の不在時の歩道橋の確認を行うために設置した。※東はお金がないのでカメラを用意できない。

 

・『暗闇の清掃人Φ』(ミスターX)内容言及

>演出:直前の監視カメラ演出と加味して、殺害の指示役であるミスターXがいるという明らかなブラフ誘導。また、殺害指示が数字で来ているという望月へのヒント。誘導として望月に「指示が来たから9番目の人が殺される」という誘導を言わせている。

>物語:東が一ノ瀬のコピーキャットとして犯行を行う動機となった漫画。(以下推測)実際には歩道橋の番号は日高への犯行声明であり、東への殺害指示役は存在していない。(明らかに東にとって恨みのある人間のみを殺害している)(これは日高自身が作中で推測し掲示している)

 

・望月「陸、愛してる」

>演出:望月と陸の間に恋愛関係が芽生えている方向への誘導。

>物語:(以下推測)望月の「愛してる」の言い方には一切感情は篭っていなかったように見える。

 

・八巻「日高だか(東)だか、来るんですかね」望月「来るよ。絶対に」→月のない空を見上げる

>演出:犯人のことを考える望月。また、真犯人(朔)の暗示。

 

・河原「なんで十和田戻ってこないんだろうなって。そんな事ある訳ないよな」

>演出:直後に久米宅から逃げる東を映す事により、十和田が久米宅に向かったように見せかけるブラフ誘導。

>物語:十和田は既に死んでいる。戻ってくる筈がない。

 

・久米宅前に張り込む日高と八巻を見た怪しい人物、踵を返して逃げ去る

>演出:日高を見て真犯人らしき人物が逃げたという描写(真相)。

>物語:東は日高が刑事と一緒に居るのを見て殺害をタレコんだと思い込んだ。一人ですべての犯行を成して終わらせようと思い、別人を殺害しに向かっている。

 

・日高、久米(親)宅で夫妻を眠らせた

>演出:日高が久米を殺害したかもしれない、というブラフ描写。

>物語:(推測)日高は久米夫妻を薬で眠らせているだけ。その後の逮捕劇の際に東と発生するであろうひと悶着に気付かせないための処理をしている。

 

・望月「日高にも人間の心があって、私(望月)も哀れだしもうやめといてやるか、と思ってくれればと思うけど、そんな甘い話はないか」

>この時点で真実であった。(日高は東を逮捕するために久米宅に忍び込んでいる)

 

・日高、朝方に潜んでいた久米(親)宅から出てきて逃走

>演出:日高は久米宅には潜んでいたが、殺害を行わなかった。その後の息子殺害事件の犯人ではありえないという真相描写。

>物語:日高はリストにあって下見されていた久米宅で待っていたが、東に会えなかった。

 

・日高「来なかった。何か…あった…何が、」

>演出:日高は誰かを待っていたという真相描写。

>物語:日高は東が死んでしまったため久米宅に来なかったのではないか、と推測を立てている。

 

>陸への仕事依頼「歩道橋への落書きを消してほしい」

>演出:陸、歩道橋の落書きを消していた理由の真相開示。また、陸が何かに気付く描写。

>物語:東、朝方に殺害を終えて消去依頼を陸に送信。

 

・河原、Φ=十和田が自殺し死後3ヶ月で発見したことを知る。

>演出:河原を次のヒントに動かす描写。十和田が今回の事件の犯人ではないという真相描写。

>物語:河原、十和田死亡を知る。遺品から何か探せないか行動シフト。

※死体検案書には死亡推定時期が2018年11月下旬と記載されている。>一ノ瀬事件は12月16日。半月以上ずれているが、十和田が送検されたのは記載ミス???

 

・陸、番号消去依頼の件を望月に話す

>演出:謎の番号と事件の関連性の決定付け(真相開示)。ミスターXによる殺害指示説の強調ブラフ誘導。

>物語:東が日高に見せるために番号を使い捨ての人物に書かせて陸に消させていた。

※田所、四方は夜間、久米は朝方の削除依頼時間だったが、これは久米息子宅に殺害計画を移行した関連で遅延が発生したと思われる。

 

・陸「クウシュウゴウが日高の共犯だよ」望月「そいつが池袋のおっさん…」

>演出:陸に依頼をした人物が殺人の指示役と推測させる誘導。兼、真相開示。

 

奄美の宿のおじさん「日高は奄美大島でリピーターに東と名乗っていた」

>演出:奄美大島に日高の謎がある方向性への誘導。また、日高=東入れ替わり説への誘導。※思い切り引っかかった………(´・ω・`)

>物語:日高は東と奄美大島に行けなかった。事実を知った日高は、東の境遇を想いせめて彼と来た事にしたいと思って東を名乗った。

 

・河原、アズマさんが漫画を持ち帰った事を知る

>演出:探偵役である河原の真相につながる演出。

 

・陸、漫画を読んで意味深表情インサート

>演出:陸が怪しい説の強調ブラフ誘導。表情要素だけで怪しさを演出させられている陸ェ・・。

 

・望月、「あずまさくやって誰」

・日高、死亡届検索で「東 朔也」

>演出:7話のメイン要素を飾る「東 朔也」情報の強烈な差し込み。

>物語:日高は東が死んだために犯行が行えなかったものと思っている。その確証付けのため、警視庁のデータベースで死亡届の確認を行っている。

 

 ◆7話伏線

・やたら強調される事件現場の歯

>演出:歯に何かあると思わせる演出(後の展開用)。日高または東の乳歯。

>物語:大切なものは財布に入れておく東が発作の薬を取り出した時に落とした。

 

・漫画を持つ陸「共犯はクウシュウゴウ。これは漫画に因んだコードネーム。その正体が東朔也」

>演出:漫画を強調することによるミスターX説の強化。日高が東に犯行を行わせていると思わせるブラフ誘導。

>物語:陸と望月の推理展開。クウシュウゴウの依頼の再確認への流れ。

 

・Φが自分で歩道橋の確認に来た→陸(師匠の回想)

>演出:師匠がΦかもしれない、という演出(真相でもある)。

>物語:本当に陸の師匠が東朔也でありΦであり真犯人(単独犯)。一瞬で否定したとはいえ、この真相に最も早く辿り着いたのは師匠に一番近かった陸であるという大変な皮肉。

 

・落書きモブ「落書き依頼者、右手にほくろ」→死体の右手を確認する日高インサート

>演出:Φの右手にはほくろがあるという印象付け演出(真相)。

>物語:真犯人である東の右手にはほくろがあった。

 

・日高「まだ生きてるのかよ」

※この後歩道橋で番号が消えた事により確信に至る

>演出:日高が犯人に死んでいてほしいと思ったように見せる演出。

>物語:日高が一度死んだと思った東がまだ生きているかもしれない。終わったかもしれない事件がクローズせず、殺人が続く可能性があるのでこの台詞が出た。

 

・河原「十和田が仏になっていた。東も死んでいるのかも、なんて」

>演出:日高の当初の読みと同じく、既に東が死んでいるかもしれないという説への誘導。また、十和田に関しては更なる入れ替わり説などへの誘導の可能性有。

>物語:河原は掴んだ証拠が逃げていく展開に少し弱気になっている。

 

・『暗闇の清掃人Φ』の物語開示。誰にも覚えてもらえない清掃人がミスターXに諭されて法で裁かれない悪に闇の清掃人として鉄槌を下していく物語。→望月「いるのに、いない。Φは東朔也」

>演出:死体清掃業に就いていた東がΦであるという演出。また、東の人生に対する印象付けでもある。

 

・陸「ひょっとして、日高もΦと連絡取れてないのかね」

>演出:日高が共犯のΦと連絡が取れていないという真相開示。

>物語:日高は東と会えず、連絡が取れていない。

 

・日高「東はすい臓がんを患っていると聞いています」

>演出:日高が「時間がない」と言っていた論拠の真相掲示

>物語:日高は東からすい臓がんという話を聞いた。下見の時に落ちていた薬は東のものであると推測していた。(久米犯行推測の論拠掲示

 

・ロッカーが使えなくなった日高「またですか」(※→日高宅直行)

>演出:直後に陸のシーンを挟む事により陸との関連性に日高が気付いているという演出。

>物語:陸がまたやらかした事の推測。また、久米宅に望月が現れた事によって陸の行動に望月が関与していると勘付いている。

 

・望月「ねえ、なんで陸だったんだろう」→師匠が来たシーン、インサート。陸、はぐらかす

>演出:師匠=Φ説の強化(真相開示)。あくまで陸が何らかの関与をしている?という余地を残している。

 

・陸「日高さん、一緒に東探しません?」

>物語:陸が日高の事を「日高」と呼んだのは、既に日高に望月との関連性を察知されている事を察したため。

 

・望月(日高)と陸の濃厚なキスシーン

>演出:(超重要)物語の盛り上げ。日高が陸に惚れているという印象付けの強化。

>物語:該当時点での日高にとっては証拠の持ち帰りが最も重要。(以下推測)日高は陸と望月が恋仲だと思っている。陸に望月の体でキスをすれば封じ込める事ができると考えた捨て身の技。※本考察者は日高は陸に惚れてはいないと考えている=帰宅時以外、日高から陸に対して感情が篭るシーンが存在しないため。

 

・師匠(東)、右手に包帯を巻いている。「火傷しちまってな」

>演出:誰かから東に「右手のほくろ」情報が漏洩されているかもしれない、という明らかなブラフ誘導。

>物語:8話で陸が東の手を確認した際、本当に右手に痣のようなものができているため、言っている事は真実である。ただ物語に関連なく火傷をしただけ。

 

・河原コンビと師匠陸コンビ、居酒屋近隣でニアミス

>演出:河原が東に追いつくかもしれない、というハラハラ感の演出。

>物語:ただの入れ違い。この流れで河原は東の姿を一度見るが、真相には辿り着かなかった。

 

・陸、元証券会社勤務の話

>演出:陸が「証券会社」で働いていたという情報の掲示(陸共犯説関連のブラフ要素として)(また、移動資金がある事への理由付け)

 

・師匠「手を汚して仕事をする人がちゃんと認められて報われて、っていうのが全う」

>演出:東が清掃屋なのではないか、という推察への誘導。

 

・陸の生い立ち質問をはぐらかす師匠(怪しいBGM付き)

>演出:師匠には追われたくない話があるからはぐらかしたと思わせる誘導(真相開示)。

>物語:楽しいお酒の場で人に話せるような人生ではないので………。

 

・日高父、「東朔也は双子の兄。二卵性らしい」「日高と父に血の繋がりはない」

>演出・物語:伏線回収。

 

・赤ん坊朔也の右手にほくろ

>演出:日高と朔也は置いて行かれるとき以降立場などが入れ替わっていない事のやんわりとした掲示

 

・日高父「日高と東の母は奄美の田舎の出」

>演出:これまで掲示されてきた「奄美大島」と日高の関連付け。物語への「母」というキャラクター情報の折り込み。

>物語:(以下推測)日高が奄美大島に行った際に訪れた朱美集落の出身であると推測される。

 

・日高父「東父は「四方」に負債を押し付けられた」

>演出:犯行理由の真相開示の一端。

 

・歩道橋で乳歯を落とした日高は偶然乳歯が抜けた東と歯を交換した

>演出:7話で散々インサートされてきた歯の伏線回収。

 

・東と母の出会い。東は父の転勤についていく話をした。

>演出:東が手紙を送った理由の伏線回収。物語への「東の父」というキャラクターの折り込み。

(父に振り回されたと師匠が語っており、彼が犯行に関連するのではないかという考察誘導が見込まれる)

 

・日高父「幼少期日高「歯の子が手紙をくれたのかな」「手にほくろがあるんだよ」」

>演出:東の右手にほくろがあるという印象強化(真相開示)。

>物語:日高は大人になるまで双子の兄の事を知らされなかったが、母の態度などから存在を察する事はできていた。

 

・日高父「(朔也の字を書きながら)新月、なり、という名前だな」

>演出:新月の日の殺人事件。彼が犯人であるという考察誘導(真相でもある)

・→漫画を読み、月を見上げる日高。→倒れる師匠と陸シーンのインサート

>演出:東=師匠説の強化。日高が東を心配している描写。

 

・師匠、発作で倒れて病院へ。SDカードを落とす。

>演出:田所宅のSDカード?!という考察誘導(真相開示)

>物語:本当に田所宅のSDカードだった。なお、この時には陸辺りが回収して師匠に返していると思われる。

 

・日高の家に奄美の石。妹「お守り。最後は私の元に無事帰ってきますように」

>演出:真相開示。入れ替わりの呪いの石が本当はお守りとして渡されたものであったのかもしれない、だが殺人に用いられたのだから呪いの石かもしれない、という考察の混乱も誘える。

>物語:(以下推測)母の地元ではお守りであった、または呪い説を知らない母個人の見解でお守りとして渡していた。

・望月「この石は朔也さんも貰っているのかな」

>演出:殺人に用いられた石が母から朔也が貰った石であるという真相開示。何故それを殺人に用いたのか、と考えさせることもできる。

>物語:(推測)母から東も石を貰っていた。東の父が捨てなかったのは石という価値のないものだったからと思われる。→犯行に石を用いた理由は、加担するか通報するかの日高への脅迫である、という旨を真相開示の際に日高が推測している。

 

・電話中日高の反復「無料低額診療制度」

>演出:犯人はお金がない人間であるという掲示の強化(真相開示)。

 

・河原班、望月の検索履歴から東朔也に辿り着く

>演出・物語:河原の望月への疑いの強化。東が真相に近い事の論拠を得る。

 

・望月へ五十嵐から殺人事件の入電

>演出:日高の知らない事が発生している、日高が犯人ではない演出(真相開示)。

 

・居酒屋店主「東がいなくなる直前、日高と一緒に居た」五木さん「東と奄美に行くと言っていた」

>演出:東と日高の接点の開示。奄美大島伏線の回収。

 

・久米息子殺害現場、荒れている。日高、狼狽。「もう駄目だ」

>演出:日高が清掃を行っていたという事実への誘導(真相掲示

 

※予告でΦの自殺メモが見つかった箇所は完全に考察誘導ですね。

 

◆8話伏線

・師匠の右手にほくろ

>演出:師匠=東の伏線回収。

 

・河原班「東は十和田の模倣犯

>演出:師匠のほくろ演出の直後にこのシーンを挟む事により「師匠=東=十和田の模倣犯」という印象付け。(恐らく)真相開示。

※十和田が送検されているため、死亡時期のメモはミスであると仮定する。恐らく、の前置きはこのため。

 

・日高は東と奄美大島に行かなかった

>演出:日高と東の間に何かが起きたかもしれない、という演出。

>物語:東は旅行の前日に不慮の事故で東の父を殺害してしまい、姿を消した。

 

・久米息子殺害は新月の日。日高には犯行が不可能

>演出:日高が殺人の実行犯ではないという伏線回収。

>物語:日高(望月)が刑事(八巻)といる姿を見た東は息子を単独で殺すことにして自分だけが罪を被ろうとした。

 

・望月「日高は何もしておらず、東を探し回っていただけなのでは」

>演出:半真相開示。日高は共犯として現場の清掃はしていた。

 

・師匠と東の登録写真が一致するシーン

>演出:伏線回収。陸の師匠は東朔也だった。

 

・日高「何考えてるんだよ、兄さん。どこ行ったんだよ」

>演出:伏線回収。日高が探している人間が「兄である東」だったという真相開示。

 

・陸、テレビで久米殺害を知り、師匠を見やる

>演出・物語:師匠=東=犯人を陸も悟りつつある事の演出。

 

・東がいきなり来なくなった話を前にも日高が話していた

>演出:日高が東を探していた事の印象付け(真相開示)。

>物語:奄美大島に東が来なくなった後、日高は理由を探すために色々な人に聞いて回っていた。

 

・日高「五木さん、お子さんがいると聞いたが時間大丈夫ですか」五木「それ、誰から?」

>演出:五木さんに望月(日高)に対する違和感を持たせる演出。

>物語:(以下推測)五木さんがお子さんがいる事は日高などごく限られた親しい人物にしか話していないと思われる。(いつもの癖で)それを失念して五木さんに聞いてしまうくらい、日高が追い詰められている。

 

・日高「(望月に)コアースの社長を辞任して下さい」

>演出:日高が何かを考えているという演出。

>物語:(以下推測)日高を会社から辞任させて東が逮捕された場合の影響を減らしつつ、東の自殺を装う事により東が死ぬまでの間捜査が攪乱される事を狙った。この時点で日高自身の体の逮捕は目論んでいない(直後の捜査会議で日高に緊急配備がかかった際に望月を心配していたため)

 

・日高「いなくなっても良い人間なら殺してもいいと言っているのか」「(誰であろうと殺していい義理はない)それが成り立っていない世の中にと」

>演出:犯行動機について、そのような殺人が起きたかもしれないという誘導。

>物語:(推測)日高はこの発言で社会的にあらゆるものを奪われた東の人生を示唆している。

 

・師匠、証券会社で警備員をやっていて追い出されたお話し

>演出:真相開示。また、陸が証券会社に勤めていたという話と関連付けるブラフ誘導。

 

・日高、回想。東「お前が15分早く生まれてくりゃあお前の人生は俺のモンだったんだよ」望月「死守すべきルールがある」→日高「そんな事は何百回も考えたんだ」

>演出:東と日高の間にトラブルが起きて日高が死守すべきルールを破るきっかけとなった事の印象付け

>物語:日高はたった15分で自分のものになったかもしれない東の人生に同情し、殺害現場の清掃・隠蔽を選んだ。

 

・日高、東が自殺したと偽装し捜査を攪乱する

>演出:東が死ぬまで逮捕を遅らせたい日高の演出。

>物語:東が死ぬまでの間の真相の隠蔽を目的とする。※ここで行った事などを隠蔽する事が最終盤面における日高の行動の動機。

 

・河原、捜査本部に久米と東の接点を持ち込み

>演出:久米息子殺害の伏線回収。

 

・河原、望月(日高)に事実確認。東情報=コアース清掃員から、の情報引き出し

>演出:河原悪役演出。

>物語:真を突かれ、何か言わなければいけなかった日高は真実の一端を話してしまい、結果的に日高の関連付けが強くなってしまう

 

・現場に日高の乳歯。日高「まだ…持ってた…」

>演出:さらに日高と東の関連付けの強化。日高、八方塞がり。

 

・上記後、日高回想 望月「自首しろ」「死体が増えるならあんたを突き出す」からの日高「何か…何か…。…!」

>演出:日高本人の逮捕を嫌がるように見せかける演出。

>物語:日高は望月の言葉に自分たちへの光を感じている。「日高になった望月」が逮捕される事を望んでいない。

 

・日高「今日って…」「もう、これしかない」

>演出:日高が満月の日に対して何かを考え付いた演出(真相開示)

>物語:日高は自身になった望月が逮捕されないよう、自分と入れ替わる事を目論んだ。

 

・望月「陸、お金どうしてるんだろ」

>演出:陸が何らかの悪事を働いてお金を得ているのでは、というブラフ誘導。

>物語:(以下推測)陸は望月の元に転がり込む口実を作るために彼女に対して貧乏を装っているが、元証券マンなので本当は貯金はそれなりにあると思われる。恐らく、今回の旅費は全て陸が負担している。

 

・望月と電話した八巻、河原に捕まる

>演出:八巻からボロが出るのではないか、という物語の盛り上げ。

>物語:河原、望月・日高のラインに八巻も入れていた。

 

・望月「もしもし五木さん?!」

>演出:望月が五木さんと何かを打ち合わせた伏線。

>物語:五木さんに緊急配備の話をし、警察の行動予測と落ち合う場所まで打ち合わせた。

 

・日高、携帯から動画を削除しトイレタンクへ沈める。

>演出:携帯から何か情報が出るかもしれない、という後半へ向けた演出。最終話のストーリー伏線。

 

・陸と東。日高との歩道橋で「ここから間違ったんだよ、俺」

>演出:日高と東のトラブル関連で、何かがあった事の示唆(真相開示)

>物語:(以下推測)東が例の手紙を日高に出したから、日高は東を兄だと確信するに至った。日高は、奄美大島に一緒に行こうと誘った。手紙さえなければ、東があの日に父を手にかける事はなかった。そして今の事件の流れに繋がる事も、刑事に日高がタレコミする事もなかったのかもしれない、という後悔。

 

・五木「日高に人が殺せるとは思えないけど、人に同情して加担するというのはなくはないと思う」「だとしても、日高はあなた(望月)のことを助けると思いますよ」

>演出:ずっとサイコパスだと言われていた日高が優しい人物であるという真相の示唆。

・「一つだけあるじゃないですか、あなたを助ける方法が」→石を持つ日高インサート

>演出:日高が望月を助けるために入れ替わりを目論む描写(真相開示)

・「日高は馬鹿じゃない。もし入れ替わる心算ならそれでいいと思ったのでしょう」

>演出:日高が何かを考えてこれからの行動を行う事の示唆

 

・日高「もうこれしかない」→日高(望月)逮捕しようとする流れ

>演出:日高はやはり望月を騙している、という印象付け。

>物語:(以下推測)日高は「日高逮捕」から望月を守り、自分を逮捕させるために入れ替わりを目論んでいるが、彼にも成功するかの確証はない。失敗した場合のため、「望月と協力関係ではない」路線をあくまで続けている。また、「望月が表彰ものの大手柄」というキラーワードを込める事によって入れ替わりに成功した際に自分を逮捕するように仕向けている。

 

・師匠「陸、奄美大島。行ってみないか」

>演出:東が何か目論んでいるのではないか、という誘導。

>物語:東は兄と行けなかった奄美大島に死ぬ前に一度、ここまで付き合ってくれた陸と一緒に行きたいと考えた。

 

◆9話伏線

※9話は伏線回収を目的としていた回でしたね。

 

・日高、捜査一課バッジで検問突破

>演出:危機感を盛り上げる演出。

>物語:検問していた警察官は夜間でよく顔が見えておらず、バッジで上の立場の身分を証明されたら引き下がるしかなかった。

 

・望月の爪を綺麗にしていた日高「他人様の体なのでネットで調べました」

>演出:『日高の化粧』伏線回収。化粧などもネットで調べていた、という暗喩。(日高女性説の否定)

 

・河原「日高と会ってから人変わったみたいだったんだよな、アイツ(望月)」

>演出:河原が真相に近づいている演出。絶対に日高と望月の関係性に確信を持っているという一貫性の掲示

>物語:(以下推測)「メロドラマじゃねえんだよ」などの台詞から推察するに、河原の推理着地点は「日高と望月は恋仲になった」と思われる。

 

・東と日高の再会。日高が客が落としたコンタクトを必死に探していたら東が見つけてくれた。日高は東の人柄を見込んでバニッシュワンダーのモニター(サンプルQ)を依頼した。

>演出:【証拠品】サンプルQの伏線回収。日高および東が善人であるという印象の強化。

 

・モニター依頼から仲良くなり、飲み屋で楽しげに話す日高と東

>演出:河原聞き込み先店舗。「日高と東が最後の方には一緒に居た」の伏線回収。

 

・歩道橋で飲み直した話。日高は手紙の話を東にした。嬉しそうにする東、右手にほくろ。日高は歯を用いて東と自分のDNA検査をし、兄弟だといった。日高は母の態度から、他に子供がいるとなんとなく察していた。

>演出:日高が東が兄弟だと知った流れの伏線回収。また、日高の推察力の高さの掲示

 

・日高、東と兄弟の話をしないといけないと思い奄美大島に東を誘う。

>演出:【証拠品】奄美大島行きチケットの伏線回収。

 

・日高のスマホ、怪しげに登場。

>演出:日高のスマホから何かが出てくるのではないかという演出。

 

・日高が奄美で東朔也を名乗った理由「前日に兄が急に行けなくなり、機内で奄美の『太陽と月が入れ替わった伝説』を見て、本当はいけなくなったのは自分でもおかしくない。でもそれは運命に負けている気がしたから」。

>演出:『日高は奄美で東朔也と名乗った』伏線回収。

 

・東は認知症の父の面倒を見ていたが、奄美行きの前日に口論から階段から突き落として殺害してしまった。部屋には破かれたパンフレットとチケットが残っていた。

>演出:『東は奄美大島に行けなかった』伏線回収。

 

・東と日高はあの歩道橋で再開した。やり直そうとしたのにがんで余命半年になった東はΦになりたい、と一ノ瀬殺害の写真と『暗闇の清掃人Φ』漫画、殺人リストを差し出し、犯行計画を日高に話した。

>演出:『東の犯行動機』伏線回収。

 

・東「たった15分先に生まれただけの兄貴。それだけで俺はこんな人生を送る事になった」「お前が15分先に生まれてくりゃあ、お前の人生は俺のものだったんだよ」続く、東と日高の人生の対比。

>演出:『日高の犯行動機』真相掲示

 

・日高「話し合いましょう、兄さん!ここ(歩道橋)で待ってますから!」

>演出:『歩道橋の殺害番号』伏線回収。東は日高が歩道橋で待っていると聞いており、日高を試すために殺害番号を歩道橋に書かせた。

 

・田所殺害現場。日高「私は生まれて初めて殺人現場を見たんです」

>演出:『ボストン連続殺害事件』伏線回収。日高は疑いをかけられていただけで、殺害に関与していなかった事実掲示

 

・殺害現場に凶器の石、サンプルQ、清掃用具が置かれていた。東は日高に「共犯になるか、赤の他人として通報するのか好きにしろと迫られていると思った」

>演出:『日高は東の共犯となった』伏線回収。

 

・日高「私は通報できなかった。15分違えば、私がやっていた事だったからです」

>演出:『日高の犯行動機』伏線回収。

 

・日高「逃げ切れると思ったら望月に目をつけられて入れ替わるなんて事になって、それからはもう必死でした」「望月に犯人だと思わせて、警察には日高が捕まらないようにして」「2度目の殺人が起こり、次は先回りして捕まえようとしたがそれも駄目で、リスト外の人間を殺して兄が何を考えているかわからなくなった。乳歯が落ちていて行き詰って」望月「私と入れ替わって、お兄さんだけでも逃がそうとした。」

>演出:『サイコパスを演じていた日高の行動原理』伏線回収。

 

・日高「四方や田所や久米が兄に何をしようが殺して良い筈がない。人殺しは人殺し。兄も私も常軌を逸しています」「あなたは正しい」「きっと私は、あなたに捕まるためにスイッチさせられたんですよ」

>演出:『スイッチの理由』真相開示。日高の推測。

 

・東「刑事…?! 悪いのは俺で、俺はどんな殺され方をしてもいいから、こいつだけは守ってくれ」

>演出:東に「殺され方」という不自然な単語を使わせる事で何か意図があると思わせる演出。また、次に河原が望月の行方に追いつくシーンを挟む事によって二人にも同様の不穏な運命が来るかもしれないという危機感を煽る演出でもある。

>物語:(以下推測)これまで社会的に抹殺され続けてきた東にとって、死刑による死もまた他人から抹殺されることである。故に「殺され方」という言葉を使った。

 

・陸「他人の事であんなに泣いたり怒ったりする彩子ちゃん初めて見た。基本自分の事だけ~、若干サイコパス風味ですよ?」望月「日高の話は他人事なんだけど、他人事な気がしないんだよね。入れ替わっていたせいなのかな」

>演出:日高とスイッチした事、この事件を経験した事によって望月の心理に変化があった事を示す演出。また、望月もまた作中におけるサイコパスであるという掲示。及び、望月の過去に何かあった?という思考誘導の可能性有。

>物語:望月の変化の理由を察した陸、とても寂しそうな表情をし、結論をごまかす。

 

・日高へ東「俺、刑事に垂れ込んだお前を解放しようと思ったんだ。最後は、自分一人で。そうすりゃ確実に俺だけがやった証明になるだろって」

>演出:『リスト外の久米息子を殺害した理由』伏線回収。

 

・日高「乳歯が現場に落ちていた理由は…?」東「(財布を探して)発作で薬を取り出した時だ。そんな大事なモン落としちまうなんて…俺…」※SDカード落とす

>演出:『久米現場に歯が落ちていた理由』伏線回収。また、最終話キーアイテムの掲示

 

・日高「駄目ですね、人間って本当に身勝手で」

>物語:他人を想うがあまり、犯行を止めたい/自分だけで背負いたいという自分たちの身勝手さ。

 

・一人佇む望月「…あるべき姿って………」

>演出:望月が作中で今まで一貫してきた自身の正義への初めての疑問。彼女の変化の掲示

 

・日高へ望月「あなた、無罪になるつもりはない?お兄さんがそれで良いって言ってるなら」

>演出:望月の大きな心境変化の掲示。(これまでの望月なら犯罪者の事実がある日高を無罪にはしたがらない)

 

・警察が船に来た日高、望月に逮捕を頼むも受け入れられず、望月を連れ出す「陸さん、兄を頼みます」→陸、複雑な表情

>演出:陸が日高と望月の絆関係への感知を深める演出。

>物語:日高は望月が捕まらないよう芝居を打つ事にした。

 

・ナイフを望月に突き付ける日高に河原「ブラフや」

>物語:河原は日高と望月が恋仲だと確信し、絶対に殺さないと信じている。

 

・管理官に望月の事で話がある八巻「実は、望月さんは───」

>演出:八巻が望月を助ける手を打つのではないか、という演出。

>物語:八巻は望月が話していた「東の元へ案内するという日高の話から2人をまとめて捕まえるために一時的に協力した」という話を先打ちで話した。

 

・日高の携帯、起動

>演出:最終回に携帯が何か重大な要素として関わるのではないかという演出。

>物語:事実として重要な要素としては使われなかった。

 

◆最終話伏線

・起動した携帯。日高が最後に動画を削除したのを警察が発見。復元依頼。

>演出:望月は逮捕された。携帯の動画が見つかって大変な事になってしまうのではないかという危機感煽り。

>物語:結局、携帯の望月が四方を滅多打ちにする動画データはほとんど破損しており、ほぼ復元されなかった。

 

・陸、SDカード発見。取得。

>演出:SDカードが重要アイテムであるという掲示(真相開示)

 

・河原、陸に接触。「東の事を聞かせてもらえますか」

>演出:視聴者は陸と望月の関係性を知っているため、望月に関しても何か情報が洩れるのではないかという危機感煽り。

>物語:河原は望月と陸の関係性を知らない。東とずっと同行していた陸に、東の関係者として彼の情報を聞き出す事にした。

 

・望月「できるだけ日高に不利になんないように持っていきたいんだけどな」→八巻、えっという表情

>演出:望月の変化を他人に悟らせる描写。

>物語:八巻、日高が少なくとも共犯であると思っている。望月が不利にならないように、という事に違和感を感じている。

 

・河原「日高の取り調べは私に任せて下さい。望月は日高を無罪放免にしかねません」

>演出:河原は日高を有罪にしたがっており、自分の手柄のために共犯である望月の取り調べをやらせたくないという描写。

>物語:直前に日高が「自分が全犯行を行った。単独犯だ」と自白した事に対し、河原は不可思議な表情を浮かべている。(以下推測)望月と日高の関連性から「日高は望月を庇っている」「しかし望月は東の犯行である方向に持って行きたい」という事実に気付いた河原、自身が取り調べる事でより真相に近づけると考えたと推察される。

 

・意味ありげに河原を見やる五十嵐管理官

>演出:五十嵐が犯行に何か噛んでいるのではないかというブラフ誘導。

>物語:五十嵐は河原が何か真相を掴んでいると推察しているだけ。何も噛んでない。

 

・河原「日高はやってもないのに自分の単独犯で成立させとる」「誰かさんが腹くくれば済む話だと思うけどな」「お前の正義感こそどうなってるんや」

>演出:河原が日高がやっていない事に気付いている事の掲示。単独犯の名乗り出と望月の関係性を察している描写。

>物語:(以下推測)河原は日高と望月が恋仲・協力関係で東の犯行を隠匿していたと考えている。今回日高が単独犯と名乗り出たのは恋仲である望月を庇うため、と推察した。

 

・河原班、何かを調べて纏めている。「朝までにここ調べといてくれ」

>演出:河原が日高と望月の関連性について調べているというブラフ演出。

>物語:河原が調べさせているのは東の生い立ちについて。

 

・五十嵐「河原先輩」「何か企んでますよね。僕には言っておいた方が得策だと思いますよ」→「(警察内の協力者を守っているに対して)それって………え?」

>演出:実は後輩だったというコメディ演出。五十嵐が何か裏があるというブラフ誘導。

>物語:五十嵐は河原の企みを察しているので確認した。(以下推察)このタイミングで明日の打ち合わせを行った可能性有。

 

・望月を守って犯人になろうとしている日高の話を聞いた陸「(SDカード所持して)SDカードは見たことない」

>演出:日高に嫉妬して陸がSDカードを隠蔽した描写。その他推測方向性多。

>物語:(推測)兄の事を頼む、と言われた陸は、日高の願いを察して彼の意志を守ろうとしたのではないかと思っています。

 

・望月「日高はもしものために犯行の証拠を取っといたのよ。何かあったら自分が罪を被れるように…と」

>演出:『証拠品保持』伏線回収。

 

・八巻「お釈迦様みたいな人ですよね」望月「ある意味やっぱりサイコパスよ。人の気持ちがわからない…。」

>物語:日高は他人のために自分を投げ出す人間だと判明した。自分が庇っているつもりの相手も本当は彼を守りたいのだという気持ちがわかっていないことを望月は『サイコパス』と評している。

 

・海に何かを投げる陸

>演出:SDカードを投げ捨てたのでは?!というブラフ誘導。

>物語:望月に嘘をついた自分にもやもやしている陸、海に石を投げる。

 

・五十嵐、一課長を取り調べから追い出す

>演出:五十嵐が何かやるのでは、という誘導。

>物語:五十嵐、河原の意図を汲んで一課長に取り調べを見せないように誘導した。

 

・陸、日高父に東の話をする「全部俺が悪いんだ、俺がやった事にしてくれって。」→「俺はどんな殺され方をしてもいいから、こいつだけは守って」

>物語:日高が望月と東を守ろうとしたように、東の最後の願いは日高を守る事だった。陸はそれを思い出して、SDカードのデータを送る事を決意した。

 

・五十嵐、望月の乱入指示を受けた八巻を止める「黙ってみてろ。河原も望月も、目指すところは同じだ」

>演出:やっぱり五十嵐が黒幕なのかも、というブラフ演出。また、八巻を止める理由付け。

>物語:五十嵐は河原の目指すところを知っている。(以下推察)証拠による追求ではなく日高に自分から告白させるための時間稼ぎ?

 

・証拠を持ってきた望月に河原「じゃあ、あと頼むわ」

>物語:(以下推測)河原は望月が東の犯行であると証明したがっていた事を知っている。『たかが女一人のために』『東の声』さえ潰そうとする日高の現在の状況で正しく真実を日高に自供させられるのは望月だけであると考え、場を譲った。

 

・日高のスマホ、損壊動画「貴女は私で、私は貴方です」モビール「まあ、好きですって事じゃなあ~い~~~」

>演出:『日高のスマホの動画』伏線回収。

 

・陸が彩子の前から姿を消した

>物語:(推測)彩子を変えられたのは一緒に暮らしていた自分ではなく日高だった。彩子と陸の関係にケリをつけるのは今しかないと思ったのかもしれない。

 

・東は3件の殺人、日高は証拠隠滅・死体損壊2件、十和田は一ノ瀬殺しで送致

>演出:物語の結末。

※一ノ瀬殺しで十和田が送致された。十和田は一ノ瀬殺害より後に死亡した事になるのだろう。

 

【あとがき】

大体全部伏線っぽいところ洗い出して理由付けをしました。

本記事の文字数は24000文字です(まがお)

 

大体の思わせぶりだった伏線で理由付けをしようとしたにはほとんど理由を付けられました。

『十和田の死亡推定時期が半月以上早い』点だけ一切私は納得していませんが、他には全部納得がいったのでよしとします。

 

最終話まで見た後に全部見直すと更に面白みが増す作品でよかったと思いました。

それでは、また。