きょうの忘備録

忘れたくないことをメモしていくブログです。

『天国と地獄~サイコな2人~』総合評価:~善意と愛で構成された素敵な物語と悪意的な伏線のドラマ~

『天国と地獄~サイコな2人~』

 

全話の見返しを終了して、この作品の感想を落としたいと思います。

 

 

◆一通り作品を見て

この作品を一通り見た評価ですが、タイトルにつけた通り

『善意と愛で構成された素敵な物語』『悪意的なブラフ伏線のドラマ』の2点が最初に感じた事でした。

 

この物語はどんな物語だったのか、それは最後まで見ればすべてわかります。

そしてそれを理解した上でドラマを見ると、全てが一貫性のある『善意と愛で構成された物語』でありました。

 

そして、私はこのまっすぐな物語に引き込まれ、これがとっても愛おしくて大好きでした。

 

◆悪意的なまでの伏線の山 

ですが、このドラマを見る際に『視聴者を引き付けるための無駄なブラフ』が多すぎて引っかかりとなり、後半になるまでずっとこの素晴らしい筈の物語を私が素直に楽しめなかった事も事実です。

無論、エンターテインメントとして「ブラフで騙し、意外性で驚かせる」事も大切な要素のひとつであるという事は存じ上げています。

ですがこの作品のブラフ=『真相を隠し、虚実へ誘導するための伏線』の量は正直悪意的と感じ取るラインを超えており、『視聴者を引き込むために虚実へ誘導する伏線を物語に仕込むよう』指示をした人物こそが悪かもしれない、と思ってしまうレベルでした。

(7話時点でそれまでの時間に対する伏線の回収量から判断して、どのような方向の考察をしても残3話での伏線回収不可能を薄々感じておりました)

  

この物語を最終話まで見た時、私は、リアルタイムで視聴している間に、もっとこの『まっすぐで素敵な物語』を素直に楽しむ時間が欲しかったと感じました。

ずっとずっとこのドラマは一貫してこんなにもまっすぐで素敵な物語だったのに、後半に至るまでずっとブラフ伏線に踊らされて『無数の悪意で飾られた残酷な物語』として見てしまっていた事実に切なくなりました。

『エンターテインメント』を名乗るなら、エンターテインメントを愛せる時間をもう少し与えてほしかったな、と。

せめて、『嘘へ誘導する伏線の数を絞る』か『嘘を信じる時間を減らす』か、もう少しどちらかをして頂けたのであればなあ、なんて感じ取りました。

 

………まあ、そんな事を言っても受け取り手の思い方は十人十色。

作品とは、送り手が作り贈ったものが全てです。

 

まんまと送り手が放ったブラフという凶刃にかかった私は「兄さん」と言った日高の言葉に血反吐を吐くことになりましたよええ。(唐突なボヤキ)

※日高と東が入れ替わったというブラフにすっかり騙されておりましてね(´・ω・`)

 

そんな悪意に絡め取られた何十時間に渡る考察時間も、楽しかったかと問われれば楽しかった時間と換算して差し支えないでしょう。大半は無駄になってしまいましたが、考察とはちぎってはすて、ちぎってはすてるもの(人狼PLの経験則)。

事実、「こういう作品もあるのだ」と知る事ができたのは私にとって大変な収穫でございました。

 

※そんな伏線にも、メリットはあったと言って差し支えないでしょう。

今作の視聴率は最近の作品の中で良い方であったとの事ですが、その理由の一つとして「無数の伏線で真相がわからないドキドキ」が作用していた点は否めません。「また次回も見なければ」という欲求を持たせるには十分な役割を果たしていたと思います。

結果的に、その伏線から真相を考えたかった人たちは苦労をしていた分だけ作品から突き放されてしまったというデメリットがありましたが。

この伏線の山も、作品の成功のためには必要だったのかもしれませんね。

 

◆演技について

また、この作品を語るに欠かせないのは出演している俳優さんの演技力でしょう。

Twitterでも少し語りましたが、この作品は出演者の演技力で評価が大きく左右される作品でもありました。

幾層にも重なる物語構造の中で主体の『入れ替わり』は、2人分の人物像を演じ分けしないといけない難易度の高い演技です。

綾瀬さんと高橋さんの2人は、男女の入れ替わりという設定に違和感を感じないように丁寧に演技されていた事がインタビューで述べられていますが、大変素晴らしいものでした。

全話を見返しても「中身」で所作や表情に一貫性を持たせている事がよくわかり、「癖」というわかりやすい部分抜きにして「人が変わった」と理解できる点がとても良かったです。

 

また、最終話の取り調べのシーンは台詞の多い長丁場でしたが、3名のやりとりが素晴らしく、大変入り込んで目が離せませんでした。

東、陸、八巻、幅の4人も各人の役柄にとても合っておりかつ絶妙な表情も魅せて頂けて楽しめましたし、他の方も誰一人として違和感のある方がいなかった事が本作の魅力的な内容を色付けしていたと言えるでしょう。

 

◆エンターテインメント性

テンポよく展開される、スリルのある盛り上がりシーンとコメディで気を抜けるシーンのメリハリがとても良かったと思います。

また、この物語の印象として、「不要なものは描写しない」というものが挙げられるかな、と感じました。

それは「日高・東以外の人間の細かい生い立ちや友人関係」「殺人を行う瞬間」などが該当します。

特に日高・東以外の人間の細かい生い立ちや友人関係に触れない事は徹底しており、「作中で必要な登場人物及び最低限の要素以外」は物語には一切触れられませんでした。

この作品では殺人が行われる瞬間そのものは一度も映らなかった事も含めて、「エンターテインメントとして」必要なものを集中して描いていたのかな、と思わされました。

 

◆シナリオ構成

表向きはミステリーに見せかけた、「日高陽斗のヒューマンドラマ」であったと思います。そして、それは制作者によって意図して仕組まれていたものであると感じました。

作中で全ての人物が事件を追いかけてはいますが、実は作中で『事件の詳細』という真相はあまり究明されていません。

実際に開示された情報は、物語上必要だった日高が清掃を行ったという事実に関連したものの一部のみです。

では作中では何を究明していたのか。

作品を通して解明される真相は徹底して「日高・東の生い立ちと人物像」に関するもので、『日高陽斗という人物は何故こうなった』という事実が並んでいます。

作中ではこれを解明するために3人の探偵役が各方向から真実を探求する形となっていました。

望月は日高の内側から真相を探し、

河原は物語の外側から日高と東の事実を暴き、

陸は東の傍で彼の物語を聞き届けました。

入れ替わりも含め、これらの複雑な要素が編み込まれた複雑な構成を成立させた脚本は本当に素晴らしいと思いました。

 

◆総評

『大変緻密に作り込みがされた、愛に溢れた素敵なドラマ』

(ブラフと言う瑕はありましたが。)

という感想が今回の総評となります。

 

観ていて大変引き込まれる、素敵な作品でした。

私にとって人生の半分ぶりくらいに観たドラマがこれで良かったと心から思っています。

この作品は、自分が本当にドラマが大好きである事を思い出させてくれました。

 

◆あとがき 

今回の記事で、天国と地獄の連続記事はラストになると思います。

長々とお付き合い頂き、ありがとうございました。

心から天国と地獄の続編を希望しておりますが、物語に綺麗に折り合いが付いているので難しいのかもなあ、とも思っています。それでも、楽しみにしておきますね!

 

このドラマがとても面白かったので、今は綾瀬さんの出演されていた作品を中心に色々なドラマを拝見しています。

人生でこれからもたくさんの楽しいドラマに出会える事が幸せですね。

『天国と地獄~サイコな2人~』考察:ブラフ伏線と目的のまとめ

『天国と地獄~サイコな2人~』

 

天国と地獄、とても良い作品でした。

(最終話感想は下記より)

『天国と地獄~サイコな2人~』最終回感想(最終回の河原の意図・続編など考察) - きょうの忘備録

 

ドラマの話題性を上げるためか、真実よりも遥かに思わせぶりで誘導性の高い伏線が多かった点もこのドラマの特徴だったと言えます。

正直8話の時点で「あとたった2話でこの伏線回収しきれるのか?」とずっと考えていたレベルの伏線の数々がありましたが、概ね道理が通るように作ってあったのはとても面白いシナリオだったと思います。

(いくつかの大きなミスはあまりよろしくないと思いましたが。)

そんな伏線を片っ端から並べて、「演出(メタ・ブラフ)的目的」「物語内目的」の2方面から目的を考えていこうと思います。

全て一から並べるので数が多いですから、「気になる伏線」は目次で追いかけられるようにしておきます。

【気になる伏線用:目次】

 

では、始めていきましょう。

 

【話数別伏線まとめ】

 

◆1話伏線

奄美の海で佇む望月、石を拾い上げると何物かに奪われ殴られそうになる

・漫画を読み上げる日高

・パチンコ玉を田所の口に入れる日高

>演出:物語導入。サイコキラー日高が犯行に至り、望月を殺そうとして入れ替わる事を視聴者に印象付ける表現。※ロケができずに最終回のシナリオが変わった、という話を小耳に挟んだ(論拠なし)ので、その関連で回収できなかった可能性有※

>物語:彩子がこれから事件に巻き込まれるために見た、予知概念的な夢。

 

・やたら首ゴキゴキする日高

>演出:「殺人鬼日高」の印象付け。物語的な意味は、ただ首をかしげただけ。

 

・一ノ瀬遺体、田所遺体の掌の「Φ」マーク

>演出:「連続殺人事件」の印象付け。

>物語:田所の「Φ」は一ノ瀬の事件写真から東が真似た模倣犯

 

・証拠品を燃やす日高。石を手に取り画面ブラックアウト。

>演出:サイコ日高の印象付け。

>物語:日高の証拠隠滅。だが兄である東との繋がりである石は捨てられなかった。

 

・コアース社でバニッシュワンダーの話。「一人暮らしで」、日高の不自然な行動。

>演出:日高、犯行関与の印象付け。

>物語:日高は予想以上の速度で警察が来て頭をフル回転させている。

※日高から東に直接サンプルを渡しているため、サンプルQ配布先に東はいない。

 

・日高「五木には僕が人を殺せるように見えるのか」→「一人暮らしは余計か」

>演出:超犯人ムーブ。五木さんは日高に騙されている、と視聴者に見せかける。

>物語:日高は殺人に巻き込まれて速攻警察が来るという不慮の事態で混乱しており、五木さんに確認する事で安心を得たかった。その後、一人になったのでこれからに思慮を巡らせている。

 

・日高がボストン時代に連続殺人事件で捜査されていた

>演出:日高はボストンでも連続殺人を発生させたサイコキラーである、と視聴者に印象付ける事。また、この『伏線』を置くことによる考察の攪乱。

>物語:(以下推測)該当の連続強X殺人事件はもう一人の容疑者による犯行(日高と別人の共犯がいる)と思われる。犯人と同行していたために日高は巻き込まれて疑われてしまっただけ。

※八巻が映した新聞記事には日高の帰国後、もう一人の容疑者は別の男性とともにいる所を防犯カメラで撮影されて警察はその二人に焦点を当てている、と最後に記述されている。(新聞記事の文章写しをブログ記事にしているので、それを見ると該当の事件のざっくりした概要はわかると思います)

『天国と地獄~サイコな2人~』ボストン事件録概要 - きょうの忘備録

 

奄美の海の夢。奄美の石を拾った彩子は日高に殴られて目が覚め、入れ替わる。

>演出:彩子は殺人鬼日高と入れ替わったと印象付けるメタファー。彩子を殴る殺人鬼日高。

>物語:彩子の意識が生んだ、暗示的な夢。

※最終話で奄美の海が何か関連した可能性がありますが、脚本が変わったとのうわさがあるので回収できなかった場合もありえます。

 

・入れ替わった日高「どこまでついてるんですかね、私は」

>演出:殺人鬼日高が警察官望月と入れ替わった幸運という印象付け。

>物語:兄の殺人痕跡を消した自分への捜索が入る直前にその情報を手に入れて、更に警察官である望月と入れ替わる事ができた幸運。

 

・シヤカナローの伝説を語る日高

>演出:入れ替わりに何かある、日高は何か隠していると思わせるための伏線。

>物語:日高と東の物語。運命が入れ替わってしまった話に、日高は自分を重ねている。この場面で言われる「シヤカナローの花」はたった15分の時間のことか。

 

・日高「こざかしいんだよいちいち!!!」

>演出:ゴチャゴチャ煩い望月を黙らせる脅し。

>物語:入れ替わった後の日高はこのシーンだけでなく、真を突かれたり家族や周囲の話に言及されるタイミングになると感情発露が出る傾向がありました。

 

◆2話伏線

・望月「「容疑を晴らす」ってのはやってない人の使う言葉」→日高「とっとと選べぇ!!!」

>演出:実は日高が犯人ではない(真実)説の伏線。望月を脅すサイコパス日高の描写。

>物語:日高は真を突かれて有耶無耶にするために脅した。

 

・なぜ犯行に使われた石を捨てなかったのか。「取っておきたくなるから」

>演出:石への印象付け。望月に田所を殺した凶器を取っておきたくなっているのか、という誘導役をさせている。

>物語:母から贈られた奄美の石は兄弟の繋がりなので………

 

・貴方を裏切らないという保証は?「強いて言うなら自分の捕まる姿は見たくない」

>演出:「日高は望月の信用に値しない」人物像の表現。

>物語:日高は一貫して自分自身の事は考慮していないので嘘を言っている。(サイコを演じている状態なので真実が言える訳もないが、真実を言えば望月は位置情報をオンにしなかったと思われる)

 

・日高の自宅に証拠品

>演出:犯人が自分の犯行の証拠を大切に持っている。

>物語:最終話で望月は「犯行を被れるように」と言っていた。(以下推察)保存している証拠は「日高と東の繋がり」に関するものが多い。写真と『暗闇の清掃人Φ』以外、日高の心理としてどうしても捨てられなかったものがほとんどではないかと思われる。

 

・化粧をする日高。(以後アクセサリー着用)

>演出:日高女性説への誘導。一般的には化粧にすぐ対応できない。

>物語:他人様の体なので、外観が見栄えするよう大切に扱っていた。爪を綺麗にしていた際に「ネットで検索した」と言っていたので、同じ原理。 

・日高、陸とXXX

>演出:日高女性説への誘導その2。かなり強い要素として掲示している。また、このシーンそのものがドラマ自体の盛り上がり要素としても良い手段である。

>物語:日高を怪しんでいる陸を黙らせてその場をしのぐために行った。日高は女性とお付き合いしていた事があると五木さんから掲示されている。そのため、同居している男女といえば…という発想には容易に至れると思う。

 

・日高、入れ替わりの方法「知らねえよ!!!」

>演出:日高が入れ替わりの理論を知っているかもしれないという誘導。

>物語:日高は手袋の件で望月が日高として逮捕される可能性を考慮して焦っていた。なので、戻れるならそれで良いとも考えた?または、入れ替わりのフラグが足りていないと察していたかのどちらか。>知らねえよ、は本当の事。「できない以上受け入れて最善を尽くすしかない」は自分に向けてはなった言葉でもある。

 

・ナッツアレルギーを利用し、望月を自殺に見せかけて殺そうとした

>演出:サイコパス日高が裏切りへの報復として殺そうとした、という誘導。

>物語:脅しも含めているが、望月が勝手にナッツを食べないように仕掛ける口実でもある。日高の人物像として殺害する気は一切なく、薬がある事を前提として行っていた。

 

※終わりがけに意味ありげにインサートする陸。とことんブラフ好きですね。

 

◆3話伏線

・手袋の拾得物を確認したり鑑識に潜入する日高

>演出:自分で手袋を手に入れるため。何かを仕込もうとしているような印象を与えること。

>物語:最終話で掲示された通り、日高(望月)が逮捕されないように日高も探している。鑑識に潜んでいた八巻を見て何かを察する日高、その次の入れ替えのシーンで八巻と望月の関連性を悟りましたね。

 

奄美大島の石を持ち帰ると呪われるお話し

>演出:奄美の石を持っていた日高は呪われたから入れ替わったと印象付ける。

>物語:リアルの石の海岸でも持ち帰ると災いが起こると言い伝えられているので、それに沿っている。日高・東の母はお守りだと言っていたのは呪いの話を知らなかった母がそう思ったか、母の住んでいた地域ではお守りと言われていたかのどちらか。

 

・日高が朱美集落に行った理由

>演出:日高が何かを企んでいたという含み。奄美大島に謎が隠されているという誘導。

>物語:東と共に訪れようとした、母の出身集落と思われる。思わせぶりな西…の苗字?の廃墟は、もしかしたら母の旧姓で実家跡なのかもしれない。

 

・日高がインスタの手袋を出した理由

>演出:日高が望月を出し抜いたと思わせる誘導。

>物語:(真相は未開示情報)捜査外で落とし物として届け出された等の理由によって日高は既に本物の手袋を手に入れており、細工済みのものを置いて撮影させた?手袋を敢えて探させた、という事を八巻が推測している。

 

 ・歩道橋への殺害番号の記載

>演出:(後で判明する)ミスターXによる日高への犯行指示という考察誘導。

>物語:殺害番号の記載は東による日高への犯行予定の連絡(最終回で掲示)。東はリストを渡し、番号を掲示することで兄の気持ちを試していた(結果、日高は東の共犯になる事を選んだ)。

東は犯行を続けており、前回で終わりだと日高は思っていたので驚愕した。この後、夜間の陸の不在に「ラッキー」と言ったのは清掃時間外出の余地ができたため。

 

・携帯を見る陸。「仕事が入りました」で、番号を消している。師匠が覗きにきて、陸は怪しげな目線でそちらを見やる。

>演出:陸犯人説の強化。師匠が見に来て睨むのは現場を目撃されたから、という方向性への誘導。(今伏線は真相への伏線でもある)

>物語:陸は番号を消す作業をクウシュウゴウから依頼されて行い、清掃の様子を東が確認するために見に来た。

 

・「四方殺害動画」の送信

>演出:日高による殺人説の強化。犯行中の現場を見せる事による物語の盛り上がり演出でもある(結局、真相の殺害中の映像は一度も出ませんでしたね)

>物語:東が殺したので既に死んでいる四方を滅多打ちにしている。(以下推測)狙いは、自分を逮捕しようと決意しているであろう望月の引き込み。余計な事をしないよう釘打ち。

 

・陸、自宅ゴミより血痕付き袋の発見

>演出:陸が事件に巻き込まれる前兆掲示。望月(日高)に殺されてしまうかもしれないという危機感の盛り上げ。

>物語:陸は望月(日高)の証拠隠滅を見つけてしまった。

 

◆4話伏線

・河原、望月(日高)を締め上げる日高(望月)を発見

>演出:探偵兼悪役である河原に勘付かせる事による盛り上げ。

>物語:以降の河原の行動原理。彼にとっての望月が共犯である説の精神的論拠。

 

・一課長からのプレゼント(蝶のアクセサリー)

>物語:四方殺害事件時に見られた女性が望月であると証明させるため河原が嘘証拠として仕込んだ「蝶のアクセサリー」が嘘であると証明するためのアイテム。

 

・師匠(東)、望月が二重人格説を掲示

>演出:真犯人二重人格説の強調。また、陸が二重人格説を信じ込むための印象付け。

>物語:ただの雑談である。東は女性である望月(日高)が事件関係者であると知らない。

 

・陸、望月(日高)に血の防護服の確認

>演出:陸がヤバい立場に置かれる演出。

>物語:日高、陸から怪しまれている事を認識。

 

・日高「自分で殺して自分で逮捕。まあ当たらずとも遠からずですかねえ」

>演出:彼が殺人犯であり、言ったままの印象付け。

>物語:東が殺しているので、「当たらずとも」。自分で逮捕、はこの時点では東の逮捕を考えていなかったと予測されるため東を探している事を示唆しているかも。

 

・日高「田所仁志は2」「四方忠義の4」「次は何番ですかねえ」

>演出:「数字で指示を受けている」漫画のシーンを挟む事により歩道橋の番号が殺害指示であり、日高が犯行を行っている印象を強める。

>物語:日高は数字の謎を知らされておっらず、数字を割り出したのはリストを見て勘付いての事(最終回より)。東が次は何番を示唆するのだろうか、という予測を立てている。

 

・四方宅に望月が入り込んだ事を河原が知る

>演出:悪役探偵河原を望月(日高)に迫らせる演出。

>物語:河原の疑念は確信になる。(ここから推測)河原の今犯行についての最終推理着地点だが、東が実行犯で日高が共犯だと気付いている望月が日高の証拠を消しに入ったと考えたという所か。

 

・日高は置換冤罪の富樫さんを会社に引き入れるなど、困った人を助ける人物

>演出:日高の人物掘り下げ。犯人ではないのでは、という説を徐々に強調させる。

>物語:日高は困った人を放っておけないのかもしれない。

東の犯行に出会うまで、人生で一貫して描かれた通りの善人である。

 

・日高の過去、近所のお爺さんが階段から落ちて亡くなった件

>演出:サイコパス日高が風邪を引いたふりをし、部屋に誰とも会わない口実を作って階段から突き落としたと印象付けるためのブラフ要素。

>物語:妹が語った通りの真実。想像だが、嫌味だけど真っ直ぐな人物像のお爺さんだったのかもしれないですね。そして風邪を移したくないからひきこもる日高は善人。

 

・日高、富樫とスパに行った件

>演出:日高の中身女性説の強調。及び、日高が男色であるという印象付け(陸とXXXしたお話しの辻褄合わせ)

>物語:(私の推測)本当にただ一緒にスパに来ただけで、友人同士で温泉に行くのと同じ感覚だったのでは。と考えています。東とのお酒の飲み方もかなり距離が近しい飲み方だったので、友人同士の距離感が近い人なのかなあと感じました。

 

・日高「だから私は、貴女と入れ替わったんですよ」

>演出:日高が犯人ではないのでは、という説の強調(真相掘り下げ)。及び、「真相の深読み」自体を目的とする演出。

>物語:9~10話で日高が語った通り。どこまでも落ちていく自分と東と共に地獄まで堕ちる正義感を持つ望月は、その覚悟が持てずに落とされた日高にとって光だった。

 

・河原に責められる時点までは焦っているような演技をしていたが形勢逆転した瞬間に表情が戻る日高

>物語:(推測)他人を追い込んで喜ぶ河原を状況逆転した瞬間に見返すのを楽しんでいたと思われる。そうでないのならば、淡々とやり過ごせばよかったため。(後に九十九に全く同じ所作をやっている)

 

・「妹は元気ですか?」「(左遷された河原に)可哀そうですが。」

>演出:日高が人の事を気にする人物であるという描写。また、河原の立場を可哀そうだと思わない(一貫して他人の事を考えない)望月に対して他人の事を考えている日高による諭し。また、望月に「日高という人物がサイコパスではないかもしれない」と思わせるきっかけ。

 

 

◆5話伏線

・河原のメモ

>演出:河原が日高と望月の関係性を追いかけている演出として掲示

>物語:河原は一ノ瀬殺しの頃から時系列準に彼らの動向を追いかける事で事件の真相を追いかけている。

☆メモには一ノ瀬殺害の真下に2018/12/16(日)23時~26時、と記載されている。

 

※日高、電話で望月が「いいなあ、戻れたんだ」と言った時に笑っているんですけど尊すぎません?

 

・「会いたい相手がいるんじゃない」に対して日高「好奇心は猫を殺す(英語)」

>演出:日高に露骨な反応をさせる事で「もう一人いる」事を示唆。

>物語:勘の良い望月と日高の化かし合い。日高は思わず「真犯人は別にいるのは希望的観測」という真実を言ってしまった(日高は真を突かれると態度が変わる癖がある)

 

・日高、空いた薬を見つけて「時間がない」

>演出:会いたい人が疾患等で時間がなく、日高が焦っているという演出(真実)。

>物語:日高、すい臓がんの東が下見に来ている事を察する。または、薬で思い出して口に出しただけ。

 

・子供日高の写真、自分の耳に触っている

>演出:日高、別人と入れ替わり説の反証の掲示。または、子供の頃に既に入れ替わっている説への誘導。

 

・捜査情報漏洩事件

>演出:警察内部に黒幕がいるのでは?!という誘導。

>物語:(5話内で掲示)八巻の情報を売った九十九による犯行。

 

・日高、コインロッカーが開けられた事に気づく

>演出:陸が危ない演出。

(日高は陸の「(コインロッカーのカギ)見てないです」の一言でアタリを付けているんだよなあ)

 

・神奈川の事件で虚偽証言したトダカズキ、に河原が気付く

>演出:日高の会いたい人(手紙の差出人)かもしれない、というブラフ誘導。

>物語:トダカズキは一ノ瀬の情報を十和田に売っただけの人間。

 

・日高の手紙の中身。「隠さなければいけない、子供の頃のラブレター」

>演出:綺麗な文字も見せる事による女性からの手紙というブラフ誘導。

>物語:約束の歩道橋。生き別れの双子の兄である東からの手紙。

 

・日高、九十九の情報をしっかり喋る。「男は嫉妬と面子の生き物ですよ」

>演出:留学時代から人格が入れ替わっていない事を掲示

>物語:日高の推察した通り。九十九は最終話でも日高にマウント取りに行って失敗していて草

 

・陸逃走に日高「ここは壊したくなかったんですけどね」

>演出:日高が陸に好意を持っているという誘導。この少し前に、日高と陸がXXXした事が強調されている。

>物語:日高は、望月の居場所を壊すつもりはなかった。

 

・師匠「実は俺、余命3ヶ月のハナモゲラでよ。…んなわけねぇだろ~」

>演出:日高の会いたかった人物が師匠かもしれないという誘導(真相)。ハナモゲラ、知らぬが花といった言い回しは「古い人物との接触経験」「師匠が高年齢」といった方向性への考察誘導。

>物語:話したことが真実。

 

・師匠の生い立ち。酷い親父に死ぬまで振り回された。

>演出:陸への勇気付けを目的とする。(真相開示でもある)

>物語:話したことが真実。(彼の中で日高との繋がりは残されたものになっていないのか……)

 

・「アンタ男の癖に化粧とか好きよね」「好きですね。毎日鏡の前でウットリしてます」

・ドルガバを着た望月(日高)

>演出:物語の盛り上げ(ヒロインのお着換えシーンもドレスシーンも映像的に非常に映える)。日高女性説への確信的印象付け。

>物語:ドルガバは直接自身で逮捕するために仕掛けた策を実行するために必要だった。化粧は、日高は他人様の体なので、見栄えするよう大切に扱っていた。

 

・望月が刑事になった理由(上履きを隠そうとした人に悪者扱いされた)

>演出:最終回で日高を説得するための伏線。また、この事件に犯人が関連しているのではないかという誘導にもなっていた。

>物語:望月が話した通り。物語との関連性はなかった。

 

・九十九を自分で逮捕する日高

>演出:九十九へ溜まったヘイトをスカッとさせる演出。

>物語:日高は望月の手柄を上げて捜査のメインに戻れるようにするため、今回の九十九事件を解決した。

 

・陸と日高(望月)の会話にいちいち反応する居酒屋の大将

>演出:見知らぬ人に陸(男)と日高(男:彩子ちゃん)がそういう仲だという勘違いをさせて笑いを取るコメディ要素。

>物語:大将はそのまま勘違いしている。物語の大筋とは一切関係ない。

 

・陸「彩子ちゃんといると二人分の人生を生きている気がする」

>演出:望月の台詞への説得性の強調。また、陸が入れ替わりに含みを持っているかもしれないという誘導。

>物語:陸は望月の事が…。なお、望月はその台詞を言われたすぐ後にそれを反芻しながら日高の事を思い出しているという皮肉。陸………。

 

・望月(日高)、陸が戻ってきて喜ぶ

>演出:日高が陸に惚れているという誘導。

>物語:日高は陸が望月の元に帰ってきて、彼女の人間関係を壊さなくて済んだことにほっとしている。他に行くところがない、と言われて尚更。

 

・喜ぶ望月に陸、真顔

>演出:陸の不気味さを出す事で何らかの裏があると考えさせる描写。真犯人かもしれない、という含みを持たせる目的。

>物語:殺人犯かもしれない日高に対する態度。「そうですか」に対する「彩子じゃない」確信。

 

・日高→望月TEL「歩道橋の彼女」からのトダカズキ出現

>演出:歩道橋の彼女=トダカズキで、河原に発見されたかもしれない、という次週への繋ぎ演出。

>物語:日高は手紙と真犯人の関連性に気づかれて忠告し、電話を切る。

 

◆6話伏線

 ・五木さん「それって本当にラブレターなんですか?」

>演出:望月がガサツである関連のギャグ演出。また、ラブレターはないと掲示する事による真相への誘導。

>物語:双子の兄からの手紙であったので本当にラブレターではなかった。

 

・五木さん「(日高は)過去には女性とお付き合いされていた事もありました」

>演出:日高男色説の否定。

>物語:(推測)日高はあまり特別な人物として描かれていないように見ているので、一般的な男性像であると推測している。

 

奄美大島で宿のおじさんが謎の人物と出会うカット

>演出:顔を出さずにあからさまに怪しく演出する事でストーリーに重要な関連のある人物であると想像を掻き立てるブラフ誘導。

>物語:「以前出会った日高がアズマサクヤと名乗った」と宿のおじさんに証言をした宿のリピーター客だった。物語には重要な関連性のない人物である。

 

・戸田一希、Φに個人情報を売った話

>演出:河原の真相へ近づいている掲示

>物語:十和田がクウシュウゴウを名乗って一ノ瀬の情報を買っていた(確定)

 

・九十九の司法取引「日高が人を殺すのは新月の日」

>演出:新月に何かがあるという推測誘導。

>物語:東が新月の日を選んでいたのは漫画「今宵は新月───」に沿っての事。

※一ノ瀬は新月ではなく、十和田が被疑者死亡で送検された事から東が犯人ではないと思われる

 

・望月を家に閉じこもらせる指示をした日高「会えますかね、明日こそ」

>演出:日高が犯行に関わる誰かと会いたいという演出。

>物語:この時点で日高は東を捕まえる事を決意している。

 

・清掃用具を買う日高

>演出:次の犯行現場の清掃に用いるための清掃用品を買っているという誘導。

>物語:日高が予め下見の情報から推測したリスト上の次の殺害現場に予め潜り込むための「清掃業者偽装」のための清掃用品。実際には東が殺す前に逮捕するつもりだった。

 

・クウシュウゴウ、2018年10月22日、11月14日に情報料を戸田に入金

>演出:河原を真相に近づける演出。

>物語:十和田が戸田から情報を少なくとも2回買って入金を行っている。

 

・望月と入れ違いにバンを運転する日高

>演出:日高が殺人に向かっている演出。

>物語:清掃屋を騙って久米宅に潜り込むための偽装用バン。

 

・陸、ロッカー探しに師匠の連れてきた人手を利用

>演出:みんなでロッカー探そう!オー!という盛り上げ。

>物語:東は事実を知らずに自分の事件証拠を探しているという皮肉。

 

・クウシュウゴウは十和田元

>演出:クウシュウゴウの手がかり。有名な俳優さんを免許写真に用いる事によるあからさまなブラフ犯人への推理誘導。

>物語:十和田は一ノ瀬の情報を買っていた。

※口座資料によると十和田は無職。

 

・十和田のシーンの次に出てきた、怪しげなフードを被った男性

>演出:クウシュウゴウ十和田が何らかの動きをしているというブラフ誘導。

>物語:番号を描くよう東から指示を受けた男が番号を描くために歩道橋へ向かっている。

 

・男性、ガード下でおっさんに落書きを頼まれた

>演出:クウシュウゴウ=十和田が落書きを指示したというブラフ誘導。

>物語:東が日高への連絡として「日が落ちるまでに9と書け」という落書きを指示。

 

・うららクリーンサービスの榊を名乗る日高、久米宅に潜入

>演出:犯行の下見。

>物語:事前潜り込みの準備。

 

・日高は久米妻と先日バスで知り合い、お礼にクリーニングをすると言った

>演出:久米殺害の犯行準備。

>物語:日高は推察力が高い(後述の東とDNA検査した件、等)犯行声明よりも前に久米のアタリを付け、東逮捕のために準備を行った。

 

・日高、久米宅の窓を開けて潜入準備

>演出:殺害のための潜入

>物語:東を待ち伏せするための潜入

 

・歩道橋の隠しカメラ

>演出:誰かが歩道橋を監視していた事の演出。真犯人による監視かもしれないという誘導。

>物語:(推測)日高が自分の不在時の歩道橋の確認を行うために設置した。※東はお金がないのでカメラを用意できない。

 

・『暗闇の清掃人Φ』(ミスターX)内容言及

>演出:直前の監視カメラ演出と加味して、殺害の指示役であるミスターXがいるという明らかなブラフ誘導。また、殺害指示が数字で来ているという望月へのヒント。誘導として望月に「指示が来たから9番目の人が殺される」という誘導を言わせている。

>物語:東が一ノ瀬のコピーキャットとして犯行を行う動機となった漫画。(以下推測)実際には歩道橋の番号は日高への犯行声明であり、東への殺害指示役は存在していない。(明らかに東にとって恨みのある人間のみを殺害している)(これは日高自身が作中で推測し掲示している)

 

・望月「陸、愛してる」

>演出:望月と陸の間に恋愛関係が芽生えている方向への誘導。

>物語:(以下推測)望月の「愛してる」の言い方には一切感情は篭っていなかったように見える。

 

・八巻「日高だか(東)だか、来るんですかね」望月「来るよ。絶対に」→月のない空を見上げる

>演出:犯人のことを考える望月。また、真犯人(朔)の暗示。

 

・河原「なんで十和田戻ってこないんだろうなって。そんな事ある訳ないよな」

>演出:直後に久米宅から逃げる東を映す事により、十和田が久米宅に向かったように見せかけるブラフ誘導。

>物語:十和田は既に死んでいる。戻ってくる筈がない。

 

・久米宅前に張り込む日高と八巻を見た怪しい人物、踵を返して逃げ去る

>演出:日高を見て真犯人らしき人物が逃げたという描写(真相)。

>物語:東は日高が刑事と一緒に居るのを見て殺害をタレコんだと思い込んだ。一人ですべての犯行を成して終わらせようと思い、別人を殺害しに向かっている。

 

・日高、久米(親)宅で夫妻を眠らせた

>演出:日高が久米を殺害したかもしれない、というブラフ描写。

>物語:(推測)日高は久米夫妻を薬で眠らせているだけ。その後の逮捕劇の際に東と発生するであろうひと悶着に気付かせないための処理をしている。

 

・望月「日高にも人間の心があって、私(望月)も哀れだしもうやめといてやるか、と思ってくれればと思うけど、そんな甘い話はないか」

>この時点で真実であった。(日高は東を逮捕するために久米宅に忍び込んでいる)

 

・日高、朝方に潜んでいた久米(親)宅から出てきて逃走

>演出:日高は久米宅には潜んでいたが、殺害を行わなかった。その後の息子殺害事件の犯人ではありえないという真相描写。

>物語:日高はリストにあって下見されていた久米宅で待っていたが、東に会えなかった。

 

・日高「来なかった。何か…あった…何が、」

>演出:日高は誰かを待っていたという真相描写。

>物語:日高は東が死んでしまったため久米宅に来なかったのではないか、と推測を立てている。

 

>陸への仕事依頼「歩道橋への落書きを消してほしい」

>演出:陸、歩道橋の落書きを消していた理由の真相開示。また、陸が何かに気付く描写。

>物語:東、朝方に殺害を終えて消去依頼を陸に送信。

 

・河原、Φ=十和田が自殺し死後3ヶ月で発見したことを知る。

>演出:河原を次のヒントに動かす描写。十和田が今回の事件の犯人ではないという真相描写。

>物語:河原、十和田死亡を知る。遺品から何か探せないか行動シフト。

※死体検案書には死亡推定時期が2018年11月下旬と記載されている。>一ノ瀬事件は12月16日。半月以上ずれているが、十和田が送検されたのは記載ミス???

 

・陸、番号消去依頼の件を望月に話す

>演出:謎の番号と事件の関連性の決定付け(真相開示)。ミスターXによる殺害指示説の強調ブラフ誘導。

>物語:東が日高に見せるために番号を使い捨ての人物に書かせて陸に消させていた。

※田所、四方は夜間、久米は朝方の削除依頼時間だったが、これは久米息子宅に殺害計画を移行した関連で遅延が発生したと思われる。

 

・陸「クウシュウゴウが日高の共犯だよ」望月「そいつが池袋のおっさん…」

>演出:陸に依頼をした人物が殺人の指示役と推測させる誘導。兼、真相開示。

 

奄美の宿のおじさん「日高は奄美大島でリピーターに東と名乗っていた」

>演出:奄美大島に日高の謎がある方向性への誘導。また、日高=東入れ替わり説への誘導。※思い切り引っかかった………(´・ω・`)

>物語:日高は東と奄美大島に行けなかった。事実を知った日高は、東の境遇を想いせめて彼と来た事にしたいと思って東を名乗った。

 

・河原、アズマさんが漫画を持ち帰った事を知る

>演出:探偵役である河原の真相につながる演出。

 

・陸、漫画を読んで意味深表情インサート

>演出:陸が怪しい説の強調ブラフ誘導。表情要素だけで怪しさを演出させられている陸ェ・・。

 

・望月、「あずまさくやって誰」

・日高、死亡届検索で「東 朔也」

>演出:7話のメイン要素を飾る「東 朔也」情報の強烈な差し込み。

>物語:日高は東が死んだために犯行が行えなかったものと思っている。その確証付けのため、警視庁のデータベースで死亡届の確認を行っている。

 

 ◆7話伏線

・やたら強調される事件現場の歯

>演出:歯に何かあると思わせる演出(後の展開用)。日高または東の乳歯。

>物語:大切なものは財布に入れておく東が発作の薬を取り出した時に落とした。

 

・漫画を持つ陸「共犯はクウシュウゴウ。これは漫画に因んだコードネーム。その正体が東朔也」

>演出:漫画を強調することによるミスターX説の強化。日高が東に犯行を行わせていると思わせるブラフ誘導。

>物語:陸と望月の推理展開。クウシュウゴウの依頼の再確認への流れ。

 

・Φが自分で歩道橋の確認に来た→陸(師匠の回想)

>演出:師匠がΦかもしれない、という演出(真相でもある)。

>物語:本当に陸の師匠が東朔也でありΦであり真犯人(単独犯)。一瞬で否定したとはいえ、この真相に最も早く辿り着いたのは師匠に一番近かった陸であるという大変な皮肉。

 

・落書きモブ「落書き依頼者、右手にほくろ」→死体の右手を確認する日高インサート

>演出:Φの右手にはほくろがあるという印象付け演出(真相)。

>物語:真犯人である東の右手にはほくろがあった。

 

・日高「まだ生きてるのかよ」

※この後歩道橋で番号が消えた事により確信に至る

>演出:日高が犯人に死んでいてほしいと思ったように見せる演出。

>物語:日高が一度死んだと思った東がまだ生きているかもしれない。終わったかもしれない事件がクローズせず、殺人が続く可能性があるのでこの台詞が出た。

 

・河原「十和田が仏になっていた。東も死んでいるのかも、なんて」

>演出:日高の当初の読みと同じく、既に東が死んでいるかもしれないという説への誘導。また、十和田に関しては更なる入れ替わり説などへの誘導の可能性有。

>物語:河原は掴んだ証拠が逃げていく展開に少し弱気になっている。

 

・『暗闇の清掃人Φ』の物語開示。誰にも覚えてもらえない清掃人がミスターXに諭されて法で裁かれない悪に闇の清掃人として鉄槌を下していく物語。→望月「いるのに、いない。Φは東朔也」

>演出:死体清掃業に就いていた東がΦであるという演出。また、東の人生に対する印象付けでもある。

 

・陸「ひょっとして、日高もΦと連絡取れてないのかね」

>演出:日高が共犯のΦと連絡が取れていないという真相開示。

>物語:日高は東と会えず、連絡が取れていない。

 

・日高「東はすい臓がんを患っていると聞いています」

>演出:日高が「時間がない」と言っていた論拠の真相掲示

>物語:日高は東からすい臓がんという話を聞いた。下見の時に落ちていた薬は東のものであると推測していた。(久米犯行推測の論拠掲示

 

・ロッカーが使えなくなった日高「またですか」(※→日高宅直行)

>演出:直後に陸のシーンを挟む事により陸との関連性に日高が気付いているという演出。

>物語:陸がまたやらかした事の推測。また、久米宅に望月が現れた事によって陸の行動に望月が関与していると勘付いている。

 

・望月「ねえ、なんで陸だったんだろう」→師匠が来たシーン、インサート。陸、はぐらかす

>演出:師匠=Φ説の強化(真相開示)。あくまで陸が何らかの関与をしている?という余地を残している。

 

・陸「日高さん、一緒に東探しません?」

>物語:陸が日高の事を「日高」と呼んだのは、既に日高に望月との関連性を察知されている事を察したため。

 

・望月(日高)と陸の濃厚なキスシーン

>演出:(超重要)物語の盛り上げ。日高が陸に惚れているという印象付けの強化。

>物語:該当時点での日高にとっては証拠の持ち帰りが最も重要。(以下推測)日高は陸と望月が恋仲だと思っている。陸に望月の体でキスをすれば封じ込める事ができると考えた捨て身の技。※本考察者は日高は陸に惚れてはいないと考えている=帰宅時以外、日高から陸に対して感情が篭るシーンが存在しないため。

 

・師匠(東)、右手に包帯を巻いている。「火傷しちまってな」

>演出:誰かから東に「右手のほくろ」情報が漏洩されているかもしれない、という明らかなブラフ誘導。

>物語:8話で陸が東の手を確認した際、本当に右手に痣のようなものができているため、言っている事は真実である。ただ物語に関連なく火傷をしただけ。

 

・河原コンビと師匠陸コンビ、居酒屋近隣でニアミス

>演出:河原が東に追いつくかもしれない、というハラハラ感の演出。

>物語:ただの入れ違い。この流れで河原は東の姿を一度見るが、真相には辿り着かなかった。

 

・陸、元証券会社勤務の話

>演出:陸が「証券会社」で働いていたという情報の掲示(陸共犯説関連のブラフ要素として)(また、移動資金がある事への理由付け)

 

・師匠「手を汚して仕事をする人がちゃんと認められて報われて、っていうのが全う」

>演出:東が清掃屋なのではないか、という推察への誘導。

 

・陸の生い立ち質問をはぐらかす師匠(怪しいBGM付き)

>演出:師匠には追われたくない話があるからはぐらかしたと思わせる誘導(真相開示)。

>物語:楽しいお酒の場で人に話せるような人生ではないので………。

 

・日高父、「東朔也は双子の兄。二卵性らしい」「日高と父に血の繋がりはない」

>演出・物語:伏線回収。

 

・赤ん坊朔也の右手にほくろ

>演出:日高と朔也は置いて行かれるとき以降立場などが入れ替わっていない事のやんわりとした掲示

 

・日高父「日高と東の母は奄美の田舎の出」

>演出:これまで掲示されてきた「奄美大島」と日高の関連付け。物語への「母」というキャラクター情報の折り込み。

>物語:(以下推測)日高が奄美大島に行った際に訪れた朱美集落の出身であると推測される。

 

・日高父「東父は「四方」に負債を押し付けられた」

>演出:犯行理由の真相開示の一端。

 

・歩道橋で乳歯を落とした日高は偶然乳歯が抜けた東と歯を交換した

>演出:7話で散々インサートされてきた歯の伏線回収。

 

・東と母の出会い。東は父の転勤についていく話をした。

>演出:東が手紙を送った理由の伏線回収。物語への「東の父」というキャラクターの折り込み。

(父に振り回されたと師匠が語っており、彼が犯行に関連するのではないかという考察誘導が見込まれる)

 

・日高父「幼少期日高「歯の子が手紙をくれたのかな」「手にほくろがあるんだよ」」

>演出:東の右手にほくろがあるという印象強化(真相開示)。

>物語:日高は大人になるまで双子の兄の事を知らされなかったが、母の態度などから存在を察する事はできていた。

 

・日高父「(朔也の字を書きながら)新月、なり、という名前だな」

>演出:新月の日の殺人事件。彼が犯人であるという考察誘導(真相でもある)

・→漫画を読み、月を見上げる日高。→倒れる師匠と陸シーンのインサート

>演出:東=師匠説の強化。日高が東を心配している描写。

 

・師匠、発作で倒れて病院へ。SDカードを落とす。

>演出:田所宅のSDカード?!という考察誘導(真相開示)

>物語:本当に田所宅のSDカードだった。なお、この時には陸辺りが回収して師匠に返していると思われる。

 

・日高の家に奄美の石。妹「お守り。最後は私の元に無事帰ってきますように」

>演出:真相開示。入れ替わりの呪いの石が本当はお守りとして渡されたものであったのかもしれない、だが殺人に用いられたのだから呪いの石かもしれない、という考察の混乱も誘える。

>物語:(以下推測)母の地元ではお守りであった、または呪い説を知らない母個人の見解でお守りとして渡していた。

・望月「この石は朔也さんも貰っているのかな」

>演出:殺人に用いられた石が母から朔也が貰った石であるという真相開示。何故それを殺人に用いたのか、と考えさせることもできる。

>物語:(推測)母から東も石を貰っていた。東の父が捨てなかったのは石という価値のないものだったからと思われる。→犯行に石を用いた理由は、加担するか通報するかの日高への脅迫である、という旨を真相開示の際に日高が推測している。

 

・電話中日高の反復「無料低額診療制度」

>演出:犯人はお金がない人間であるという掲示の強化(真相開示)。

 

・河原班、望月の検索履歴から東朔也に辿り着く

>演出・物語:河原の望月への疑いの強化。東が真相に近い事の論拠を得る。

 

・望月へ五十嵐から殺人事件の入電

>演出:日高の知らない事が発生している、日高が犯人ではない演出(真相開示)。

 

・居酒屋店主「東がいなくなる直前、日高と一緒に居た」五木さん「東と奄美に行くと言っていた」

>演出:東と日高の接点の開示。奄美大島伏線の回収。

 

・久米息子殺害現場、荒れている。日高、狼狽。「もう駄目だ」

>演出:日高が清掃を行っていたという事実への誘導(真相掲示

 

※予告でΦの自殺メモが見つかった箇所は完全に考察誘導ですね。

 

◆8話伏線

・師匠の右手にほくろ

>演出:師匠=東の伏線回収。

 

・河原班「東は十和田の模倣犯

>演出:師匠のほくろ演出の直後にこのシーンを挟む事により「師匠=東=十和田の模倣犯」という印象付け。(恐らく)真相開示。

※十和田が送検されているため、死亡時期のメモはミスであると仮定する。恐らく、の前置きはこのため。

 

・日高は東と奄美大島に行かなかった

>演出:日高と東の間に何かが起きたかもしれない、という演出。

>物語:東は旅行の前日に不慮の事故で東の父を殺害してしまい、姿を消した。

 

・久米息子殺害は新月の日。日高には犯行が不可能

>演出:日高が殺人の実行犯ではないという伏線回収。

>物語:日高(望月)が刑事(八巻)といる姿を見た東は息子を単独で殺すことにして自分だけが罪を被ろうとした。

 

・望月「日高は何もしておらず、東を探し回っていただけなのでは」

>演出:半真相開示。日高は共犯として現場の清掃はしていた。

 

・師匠と東の登録写真が一致するシーン

>演出:伏線回収。陸の師匠は東朔也だった。

 

・日高「何考えてるんだよ、兄さん。どこ行ったんだよ」

>演出:伏線回収。日高が探している人間が「兄である東」だったという真相開示。

 

・陸、テレビで久米殺害を知り、師匠を見やる

>演出・物語:師匠=東=犯人を陸も悟りつつある事の演出。

 

・東がいきなり来なくなった話を前にも日高が話していた

>演出:日高が東を探していた事の印象付け(真相開示)。

>物語:奄美大島に東が来なくなった後、日高は理由を探すために色々な人に聞いて回っていた。

 

・日高「五木さん、お子さんがいると聞いたが時間大丈夫ですか」五木「それ、誰から?」

>演出:五木さんに望月(日高)に対する違和感を持たせる演出。

>物語:(以下推測)五木さんがお子さんがいる事は日高などごく限られた親しい人物にしか話していないと思われる。(いつもの癖で)それを失念して五木さんに聞いてしまうくらい、日高が追い詰められている。

 

・日高「(望月に)コアースの社長を辞任して下さい」

>演出:日高が何かを考えているという演出。

>物語:(以下推測)日高を会社から辞任させて東が逮捕された場合の影響を減らしつつ、東の自殺を装う事により東が死ぬまでの間捜査が攪乱される事を狙った。この時点で日高自身の体の逮捕は目論んでいない(直後の捜査会議で日高に緊急配備がかかった際に望月を心配していたため)

 

・日高「いなくなっても良い人間なら殺してもいいと言っているのか」「(誰であろうと殺していい義理はない)それが成り立っていない世の中にと」

>演出:犯行動機について、そのような殺人が起きたかもしれないという誘導。

>物語:(推測)日高はこの発言で社会的にあらゆるものを奪われた東の人生を示唆している。

 

・師匠、証券会社で警備員をやっていて追い出されたお話し

>演出:真相開示。また、陸が証券会社に勤めていたという話と関連付けるブラフ誘導。

 

・日高、回想。東「お前が15分早く生まれてくりゃあお前の人生は俺のモンだったんだよ」望月「死守すべきルールがある」→日高「そんな事は何百回も考えたんだ」

>演出:東と日高の間にトラブルが起きて日高が死守すべきルールを破るきっかけとなった事の印象付け

>物語:日高はたった15分で自分のものになったかもしれない東の人生に同情し、殺害現場の清掃・隠蔽を選んだ。

 

・日高、東が自殺したと偽装し捜査を攪乱する

>演出:東が死ぬまで逮捕を遅らせたい日高の演出。

>物語:東が死ぬまでの間の真相の隠蔽を目的とする。※ここで行った事などを隠蔽する事が最終盤面における日高の行動の動機。

 

・河原、捜査本部に久米と東の接点を持ち込み

>演出:久米息子殺害の伏線回収。

 

・河原、望月(日高)に事実確認。東情報=コアース清掃員から、の情報引き出し

>演出:河原悪役演出。

>物語:真を突かれ、何か言わなければいけなかった日高は真実の一端を話してしまい、結果的に日高の関連付けが強くなってしまう

 

・現場に日高の乳歯。日高「まだ…持ってた…」

>演出:さらに日高と東の関連付けの強化。日高、八方塞がり。

 

・上記後、日高回想 望月「自首しろ」「死体が増えるならあんたを突き出す」からの日高「何か…何か…。…!」

>演出:日高本人の逮捕を嫌がるように見せかける演出。

>物語:日高は望月の言葉に自分たちへの光を感じている。「日高になった望月」が逮捕される事を望んでいない。

 

・日高「今日って…」「もう、これしかない」

>演出:日高が満月の日に対して何かを考え付いた演出(真相開示)

>物語:日高は自身になった望月が逮捕されないよう、自分と入れ替わる事を目論んだ。

 

・望月「陸、お金どうしてるんだろ」

>演出:陸が何らかの悪事を働いてお金を得ているのでは、というブラフ誘導。

>物語:(以下推測)陸は望月の元に転がり込む口実を作るために彼女に対して貧乏を装っているが、元証券マンなので本当は貯金はそれなりにあると思われる。恐らく、今回の旅費は全て陸が負担している。

 

・望月と電話した八巻、河原に捕まる

>演出:八巻からボロが出るのではないか、という物語の盛り上げ。

>物語:河原、望月・日高のラインに八巻も入れていた。

 

・望月「もしもし五木さん?!」

>演出:望月が五木さんと何かを打ち合わせた伏線。

>物語:五木さんに緊急配備の話をし、警察の行動予測と落ち合う場所まで打ち合わせた。

 

・日高、携帯から動画を削除しトイレタンクへ沈める。

>演出:携帯から何か情報が出るかもしれない、という後半へ向けた演出。最終話のストーリー伏線。

 

・陸と東。日高との歩道橋で「ここから間違ったんだよ、俺」

>演出:日高と東のトラブル関連で、何かがあった事の示唆(真相開示)

>物語:(以下推測)東が例の手紙を日高に出したから、日高は東を兄だと確信するに至った。日高は、奄美大島に一緒に行こうと誘った。手紙さえなければ、東があの日に父を手にかける事はなかった。そして今の事件の流れに繋がる事も、刑事に日高がタレコミする事もなかったのかもしれない、という後悔。

 

・五木「日高に人が殺せるとは思えないけど、人に同情して加担するというのはなくはないと思う」「だとしても、日高はあなた(望月)のことを助けると思いますよ」

>演出:ずっとサイコパスだと言われていた日高が優しい人物であるという真相の示唆。

・「一つだけあるじゃないですか、あなたを助ける方法が」→石を持つ日高インサート

>演出:日高が望月を助けるために入れ替わりを目論む描写(真相開示)

・「日高は馬鹿じゃない。もし入れ替わる心算ならそれでいいと思ったのでしょう」

>演出:日高が何かを考えてこれからの行動を行う事の示唆

 

・日高「もうこれしかない」→日高(望月)逮捕しようとする流れ

>演出:日高はやはり望月を騙している、という印象付け。

>物語:(以下推測)日高は「日高逮捕」から望月を守り、自分を逮捕させるために入れ替わりを目論んでいるが、彼にも成功するかの確証はない。失敗した場合のため、「望月と協力関係ではない」路線をあくまで続けている。また、「望月が表彰ものの大手柄」というキラーワードを込める事によって入れ替わりに成功した際に自分を逮捕するように仕向けている。

 

・師匠「陸、奄美大島。行ってみないか」

>演出:東が何か目論んでいるのではないか、という誘導。

>物語:東は兄と行けなかった奄美大島に死ぬ前に一度、ここまで付き合ってくれた陸と一緒に行きたいと考えた。

 

◆9話伏線

※9話は伏線回収を目的としていた回でしたね。

 

・日高、捜査一課バッジで検問突破

>演出:危機感を盛り上げる演出。

>物語:検問していた警察官は夜間でよく顔が見えておらず、バッジで上の立場の身分を証明されたら引き下がるしかなかった。

 

・望月の爪を綺麗にしていた日高「他人様の体なのでネットで調べました」

>演出:『日高の化粧』伏線回収。化粧などもネットで調べていた、という暗喩。(日高女性説の否定)

 

・河原「日高と会ってから人変わったみたいだったんだよな、アイツ(望月)」

>演出:河原が真相に近づいている演出。絶対に日高と望月の関係性に確信を持っているという一貫性の掲示

>物語:(以下推測)「メロドラマじゃねえんだよ」などの台詞から推察するに、河原の推理着地点は「日高と望月は恋仲になった」と思われる。

 

・東と日高の再会。日高が客が落としたコンタクトを必死に探していたら東が見つけてくれた。日高は東の人柄を見込んでバニッシュワンダーのモニター(サンプルQ)を依頼した。

>演出:【証拠品】サンプルQの伏線回収。日高および東が善人であるという印象の強化。

 

・モニター依頼から仲良くなり、飲み屋で楽しげに話す日高と東

>演出:河原聞き込み先店舗。「日高と東が最後の方には一緒に居た」の伏線回収。

 

・歩道橋で飲み直した話。日高は手紙の話を東にした。嬉しそうにする東、右手にほくろ。日高は歯を用いて東と自分のDNA検査をし、兄弟だといった。日高は母の態度から、他に子供がいるとなんとなく察していた。

>演出:日高が東が兄弟だと知った流れの伏線回収。また、日高の推察力の高さの掲示

 

・日高、東と兄弟の話をしないといけないと思い奄美大島に東を誘う。

>演出:【証拠品】奄美大島行きチケットの伏線回収。

 

・日高のスマホ、怪しげに登場。

>演出:日高のスマホから何かが出てくるのではないかという演出。

 

・日高が奄美で東朔也を名乗った理由「前日に兄が急に行けなくなり、機内で奄美の『太陽と月が入れ替わった伝説』を見て、本当はいけなくなったのは自分でもおかしくない。でもそれは運命に負けている気がしたから」。

>演出:『日高は奄美で東朔也と名乗った』伏線回収。

 

・東は認知症の父の面倒を見ていたが、奄美行きの前日に口論から階段から突き落として殺害してしまった。部屋には破かれたパンフレットとチケットが残っていた。

>演出:『東は奄美大島に行けなかった』伏線回収。

 

・東と日高はあの歩道橋で再開した。やり直そうとしたのにがんで余命半年になった東はΦになりたい、と一ノ瀬殺害の写真と『暗闇の清掃人Φ』漫画、殺人リストを差し出し、犯行計画を日高に話した。

>演出:『東の犯行動機』伏線回収。

 

・東「たった15分先に生まれただけの兄貴。それだけで俺はこんな人生を送る事になった」「お前が15分先に生まれてくりゃあ、お前の人生は俺のものだったんだよ」続く、東と日高の人生の対比。

>演出:『日高の犯行動機』真相掲示

 

・日高「話し合いましょう、兄さん!ここ(歩道橋)で待ってますから!」

>演出:『歩道橋の殺害番号』伏線回収。東は日高が歩道橋で待っていると聞いており、日高を試すために殺害番号を歩道橋に書かせた。

 

・田所殺害現場。日高「私は生まれて初めて殺人現場を見たんです」

>演出:『ボストン連続殺害事件』伏線回収。日高は疑いをかけられていただけで、殺害に関与していなかった事実掲示

 

・殺害現場に凶器の石、サンプルQ、清掃用具が置かれていた。東は日高に「共犯になるか、赤の他人として通報するのか好きにしろと迫られていると思った」

>演出:『日高は東の共犯となった』伏線回収。

 

・日高「私は通報できなかった。15分違えば、私がやっていた事だったからです」

>演出:『日高の犯行動機』伏線回収。

 

・日高「逃げ切れると思ったら望月に目をつけられて入れ替わるなんて事になって、それからはもう必死でした」「望月に犯人だと思わせて、警察には日高が捕まらないようにして」「2度目の殺人が起こり、次は先回りして捕まえようとしたがそれも駄目で、リスト外の人間を殺して兄が何を考えているかわからなくなった。乳歯が落ちていて行き詰って」望月「私と入れ替わって、お兄さんだけでも逃がそうとした。」

>演出:『サイコパスを演じていた日高の行動原理』伏線回収。

 

・日高「四方や田所や久米が兄に何をしようが殺して良い筈がない。人殺しは人殺し。兄も私も常軌を逸しています」「あなたは正しい」「きっと私は、あなたに捕まるためにスイッチさせられたんですよ」

>演出:『スイッチの理由』真相開示。日高の推測。

 

・東「刑事…?! 悪いのは俺で、俺はどんな殺され方をしてもいいから、こいつだけは守ってくれ」

>演出:東に「殺され方」という不自然な単語を使わせる事で何か意図があると思わせる演出。また、次に河原が望月の行方に追いつくシーンを挟む事によって二人にも同様の不穏な運命が来るかもしれないという危機感を煽る演出でもある。

>物語:(以下推測)これまで社会的に抹殺され続けてきた東にとって、死刑による死もまた他人から抹殺されることである。故に「殺され方」という言葉を使った。

 

・陸「他人の事であんなに泣いたり怒ったりする彩子ちゃん初めて見た。基本自分の事だけ~、若干サイコパス風味ですよ?」望月「日高の話は他人事なんだけど、他人事な気がしないんだよね。入れ替わっていたせいなのかな」

>演出:日高とスイッチした事、この事件を経験した事によって望月の心理に変化があった事を示す演出。また、望月もまた作中におけるサイコパスであるという掲示。及び、望月の過去に何かあった?という思考誘導の可能性有。

>物語:望月の変化の理由を察した陸、とても寂しそうな表情をし、結論をごまかす。

 

・日高へ東「俺、刑事に垂れ込んだお前を解放しようと思ったんだ。最後は、自分一人で。そうすりゃ確実に俺だけがやった証明になるだろって」

>演出:『リスト外の久米息子を殺害した理由』伏線回収。

 

・日高「乳歯が現場に落ちていた理由は…?」東「(財布を探して)発作で薬を取り出した時だ。そんな大事なモン落としちまうなんて…俺…」※SDカード落とす

>演出:『久米現場に歯が落ちていた理由』伏線回収。また、最終話キーアイテムの掲示

 

・日高「駄目ですね、人間って本当に身勝手で」

>物語:他人を想うがあまり、犯行を止めたい/自分だけで背負いたいという自分たちの身勝手さ。

 

・一人佇む望月「…あるべき姿って………」

>演出:望月が作中で今まで一貫してきた自身の正義への初めての疑問。彼女の変化の掲示

 

・日高へ望月「あなた、無罪になるつもりはない?お兄さんがそれで良いって言ってるなら」

>演出:望月の大きな心境変化の掲示。(これまでの望月なら犯罪者の事実がある日高を無罪にはしたがらない)

 

・警察が船に来た日高、望月に逮捕を頼むも受け入れられず、望月を連れ出す「陸さん、兄を頼みます」→陸、複雑な表情

>演出:陸が日高と望月の絆関係への感知を深める演出。

>物語:日高は望月が捕まらないよう芝居を打つ事にした。

 

・ナイフを望月に突き付ける日高に河原「ブラフや」

>物語:河原は日高と望月が恋仲だと確信し、絶対に殺さないと信じている。

 

・管理官に望月の事で話がある八巻「実は、望月さんは───」

>演出:八巻が望月を助ける手を打つのではないか、という演出。

>物語:八巻は望月が話していた「東の元へ案内するという日高の話から2人をまとめて捕まえるために一時的に協力した」という話を先打ちで話した。

 

・日高の携帯、起動

>演出:最終回に携帯が何か重大な要素として関わるのではないかという演出。

>物語:事実として重要な要素としては使われなかった。

 

◆最終話伏線

・起動した携帯。日高が最後に動画を削除したのを警察が発見。復元依頼。

>演出:望月は逮捕された。携帯の動画が見つかって大変な事になってしまうのではないかという危機感煽り。

>物語:結局、携帯の望月が四方を滅多打ちにする動画データはほとんど破損しており、ほぼ復元されなかった。

 

・陸、SDカード発見。取得。

>演出:SDカードが重要アイテムであるという掲示(真相開示)

 

・河原、陸に接触。「東の事を聞かせてもらえますか」

>演出:視聴者は陸と望月の関係性を知っているため、望月に関しても何か情報が洩れるのではないかという危機感煽り。

>物語:河原は望月と陸の関係性を知らない。東とずっと同行していた陸に、東の関係者として彼の情報を聞き出す事にした。

 

・望月「できるだけ日高に不利になんないように持っていきたいんだけどな」→八巻、えっという表情

>演出:望月の変化を他人に悟らせる描写。

>物語:八巻、日高が少なくとも共犯であると思っている。望月が不利にならないように、という事に違和感を感じている。

 

・河原「日高の取り調べは私に任せて下さい。望月は日高を無罪放免にしかねません」

>演出:河原は日高を有罪にしたがっており、自分の手柄のために共犯である望月の取り調べをやらせたくないという描写。

>物語:直前に日高が「自分が全犯行を行った。単独犯だ」と自白した事に対し、河原は不可思議な表情を浮かべている。(以下推測)望月と日高の関連性から「日高は望月を庇っている」「しかし望月は東の犯行である方向に持って行きたい」という事実に気付いた河原、自身が取り調べる事でより真相に近づけると考えたと推察される。

 

・意味ありげに河原を見やる五十嵐管理官

>演出:五十嵐が犯行に何か噛んでいるのではないかというブラフ誘導。

>物語:五十嵐は河原が何か真相を掴んでいると推察しているだけ。何も噛んでない。

 

・河原「日高はやってもないのに自分の単独犯で成立させとる」「誰かさんが腹くくれば済む話だと思うけどな」「お前の正義感こそどうなってるんや」

>演出:河原が日高がやっていない事に気付いている事の掲示。単独犯の名乗り出と望月の関係性を察している描写。

>物語:(以下推測)河原は日高と望月が恋仲・協力関係で東の犯行を隠匿していたと考えている。今回日高が単独犯と名乗り出たのは恋仲である望月を庇うため、と推察した。

 

・河原班、何かを調べて纏めている。「朝までにここ調べといてくれ」

>演出:河原が日高と望月の関連性について調べているというブラフ演出。

>物語:河原が調べさせているのは東の生い立ちについて。

 

・五十嵐「河原先輩」「何か企んでますよね。僕には言っておいた方が得策だと思いますよ」→「(警察内の協力者を守っているに対して)それって………え?」

>演出:実は後輩だったというコメディ演出。五十嵐が何か裏があるというブラフ誘導。

>物語:五十嵐は河原の企みを察しているので確認した。(以下推察)このタイミングで明日の打ち合わせを行った可能性有。

 

・望月を守って犯人になろうとしている日高の話を聞いた陸「(SDカード所持して)SDカードは見たことない」

>演出:日高に嫉妬して陸がSDカードを隠蔽した描写。その他推測方向性多。

>物語:(推測)兄の事を頼む、と言われた陸は、日高の願いを察して彼の意志を守ろうとしたのではないかと思っています。

 

・望月「日高はもしものために犯行の証拠を取っといたのよ。何かあったら自分が罪を被れるように…と」

>演出:『証拠品保持』伏線回収。

 

・八巻「お釈迦様みたいな人ですよね」望月「ある意味やっぱりサイコパスよ。人の気持ちがわからない…。」

>物語:日高は他人のために自分を投げ出す人間だと判明した。自分が庇っているつもりの相手も本当は彼を守りたいのだという気持ちがわかっていないことを望月は『サイコパス』と評している。

 

・海に何かを投げる陸

>演出:SDカードを投げ捨てたのでは?!というブラフ誘導。

>物語:望月に嘘をついた自分にもやもやしている陸、海に石を投げる。

 

・五十嵐、一課長を取り調べから追い出す

>演出:五十嵐が何かやるのでは、という誘導。

>物語:五十嵐、河原の意図を汲んで一課長に取り調べを見せないように誘導した。

 

・陸、日高父に東の話をする「全部俺が悪いんだ、俺がやった事にしてくれって。」→「俺はどんな殺され方をしてもいいから、こいつだけは守って」

>物語:日高が望月と東を守ろうとしたように、東の最後の願いは日高を守る事だった。陸はそれを思い出して、SDカードのデータを送る事を決意した。

 

・五十嵐、望月の乱入指示を受けた八巻を止める「黙ってみてろ。河原も望月も、目指すところは同じだ」

>演出:やっぱり五十嵐が黒幕なのかも、というブラフ演出。また、八巻を止める理由付け。

>物語:五十嵐は河原の目指すところを知っている。(以下推察)証拠による追求ではなく日高に自分から告白させるための時間稼ぎ?

 

・証拠を持ってきた望月に河原「じゃあ、あと頼むわ」

>物語:(以下推測)河原は望月が東の犯行であると証明したがっていた事を知っている。『たかが女一人のために』『東の声』さえ潰そうとする日高の現在の状況で正しく真実を日高に自供させられるのは望月だけであると考え、場を譲った。

 

・日高のスマホ、損壊動画「貴女は私で、私は貴方です」モビール「まあ、好きですって事じゃなあ~い~~~」

>演出:『日高のスマホの動画』伏線回収。

 

・陸が彩子の前から姿を消した

>物語:(推測)彩子を変えられたのは一緒に暮らしていた自分ではなく日高だった。彩子と陸の関係にケリをつけるのは今しかないと思ったのかもしれない。

 

・東は3件の殺人、日高は証拠隠滅・死体損壊2件、十和田は一ノ瀬殺しで送致

>演出:物語の結末。

※一ノ瀬殺しで十和田が送致された。十和田は一ノ瀬殺害より後に死亡した事になるのだろう。

 

【あとがき】

大体全部伏線っぽいところ洗い出して理由付けをしました。

本記事の文字数は24000文字です(まがお)

 

大体の思わせぶりだった伏線で理由付けをしようとしたにはほとんど理由を付けられました。

『十和田の死亡推定時期が半月以上早い』点だけ一切私は納得していませんが、他には全部納得がいったのでよしとします。

 

最終話まで見た後に全部見直すと更に面白みが増す作品でよかったと思いました。

それでは、また。

 

『天国と地獄~サイコな2人~』最終回感想(最終回の河原の意図・続編など考察)

『天国と地獄~サイコな2人~』

 

最終回を見てきました。

視聴率20%おめでとうございます!

 

最終話では事件を巡るいろんな登場人物の心情に迫っていて、まさに入れ替わりエンターテインメントの締めくくりとして作られた最終話だったなあ、と感じます。

(9話で真相が全て出された感があったので、事件解明としての新しい情報は出ないと踏んでおりましたが、本当に新しい情報ありませんでしたね(`・ω・´))

 

例によって、見たいところがあればそこだけ見られるように目次から飛べるようにしておきますね。

 

 

◆最終話全部の感想

・河原が望月を確保したシーンから開始。

このシーンにおける日高の表情、凄いですね。

考えを巡らせて何かを決意した雰囲気が凄い。

 

・師匠の元に居る陸がSDカードを発見し、河原と接触。河原は「東」の関係者として色々と話を聞く…という流れ。

視聴者である私たちの目線からすると陸は滅茶苦茶半端ないくらい望月さんの関係者なんですけど、河原さんは何も知らないんですよね。この構造は本当によく作られていて、とても面白くて好きです。

 

・望月尋問シーン。

望月が準備していたストーリー通りに話を進めている流れ。

これは望月の準備も巧いよなあ。

先んじて話したと思われる八巻えらい。お手柄。チワワ可愛い。

八巻、細かいところはポンコツだけど入れ替わりに勘付いたりちゃんと包囲網突破して囮として正しく動けていたり、しっかりしています。彼も捜査一課にいるだけありますよね。

 

・陸と望月TEL

日高を気にする望月の電話。陸の苦々しい表情がとても切ない。

 

・サイコ表情日高

久しぶりにサイコ日高見ましたが高橋さん本当に怪演ですね。

サイコぶる日高のことを考えるとお酒がめちゃめちゃ進みます。

 

・捜査会議:日高主犯(自供)

感情と感情のぶつかり合いが凄く良い。

誰も納得できなくて解散しない警官たちも凄く良い。

 

・望月、自供した日高の真意を推し量る

望月のために殺人犯になるか?と聞かれてYESとわかるまでに日高への入れ込みが発生している望月がエモで言葉になりません。

 

・日高vs河原

捜査報告書の情報をしっかり覚えている日高。スペック高すぎる。

アリバイのある四方についても防犯カメラ対策について考えてある。凄い。

河原の「ありがとうございます~」の『演技』も良い。

 

・鑑識班、動きます!

望月の発破でエンジンフル稼働になるモビール新田さん。彼、本当に良いキャラしていますよね。めっちゃ好きです。

 

・陸とSDカード

望月の動きに気づいて彼女を想う陸。彼の変わらない一途さに心が痛みます。

 

・河原と望月

河原の「やってもないのに」。望月は日高を送致するために河原が動いていると判断しているが、河原は真相に迫りたかったのでしょう。

 

・河原と五十嵐

河原のメモ見ていたんだけどマジで河原側の捜査ってムリゲー感が凄いんですよね。

入れ替わりという真相を知っていなければ別の情報で補うしかない。

あれから真相に迫れるのはとんでもない執念の結果ですね。

>後で河原の至った真相について考えてみようと思います。

五十嵐「河原先輩」 >えっ なにそれこわい

→河原の企みを察する五十嵐さん。長年の付き合いですね。

「全員纏めて丸裸じゃあ」が一回見た後だと心強いです。初回はハラハラしてました。

 

・陸とSDカード

彩子ちゃんと以心伝心って喜ぶ陸可愛いかよ………

SDカードって言われた時の陸の反応も面白可愛い。

ここで陸がSDカードを隠匿したのは、日高が「兄を頼みます」と言っていたので彼の罪を被る意志を尊重しようとしたのではないでしょうか。

 

・月を見上げる日高

悲しそうな優しい表情をして、正義の味方になると言った彩子の事を思い出している。

こんな切ないことってあるかよ…(´・ω・`)

 

・五木さんと望月TEL

後ろにいる富樫さんめっちゃいいキャラしているんだよなあ。

喋らなくても人間性がよく出ているのが好きです。

「日高くんをよろしくお願いします」と聞いて腹を括る事にした望月。

日高に「証拠は処分した。真実を言って」と話す。

わかりました、という日高の表情が「嘘を言うときの日高」の顔をしているのが切ないです…。

 

・何かを海に投げる陸

思わせぶり~~~~~~~~

彩子に嘘をついた事が悲しいのでしょうか。

 

・日高の供述確認

五十嵐さんは偉い人を人払い。たぶん、河原から話を聞いたんですかね。

やっぱり犯行を背負おうとする日高。

それに対し、河原は望月の部屋から証拠を発見した話をする。

それに対して自分が隠したと言う日高、「河原と同じように」とサイコな表情で語る。

>えgggっぐい最高

壁ドン未遂で止める八巻ナイス。

 

・陸と東と『お父さん』

東の身元引受に日高父登場。

陸はあの場所にいて良かったとその時の話をする中、「俺はどんな殺され方をしていいからこいつだけは守ってくれ」という言葉を思い出し、行動を起こす。

この時の陸の決意の表情が滅茶苦茶イケメンでした。

 

・東とパンとネットカフェ

東が SDカードの映像を削除したお話し。そして供述確認完了、行き詰まりか。というシーンでどんでん返しが。鹿児島県警から送られてきた証拠映像を見た望月、八巻に取り調べ乱入を指示。

このシーン、映像を見た時の望月さん涙目になっていたんですよね…。どんな気持ちで見たのでしょうか、計り知れないです。

そして乱入止める五十嵐さんこわーい

 

東の半生を聞かされる日高。

取調室に走る望月さん。

この対比的な映像の切り替えが凄く訴えかけてくるようで素敵でした。

 

河原の『東の声』演説。揺れる日高。だが「たかが女一人のために」と言われた瞬間、揺らいだ表情が一気に決意に戻る………………そして映る彩子、「待ってろ、日高」

「あの人を守る事は自分を守る事。自分を守るのに理由はいらない」

からの望月到着。「東の犯行を裏付ける証拠が見つかりました」

河原「じゃ、あと頼むわ」

>私のエモはもう駄目です(語彙力)

いやいやいやいやもう日高が本当に日高だし彩子も河原も最高なんですよね…

 

彩子「お待たせ」

その言葉が聞きたかった。

 

東がSDカードに上書きした自供映像。

日高は譲らないが、動揺からか言葉に矛盾が出る。日高がここまで明らかな矛盾を自発的に起こすのは初めてでしたね…

そこで彩子の正義の告白。

「あの人を守る事は自分を守る事」という言葉が効きますね。

最後の「はい」までのやりとりの迫力が本当に凄くて…

 

そして日高のスマホから出てきた損壊した動画。

「好きですって事じゃな~あい~~~?」

今の流れだと確かにそうなるけどモビールwwwwww

 

陸と望月の再会。

陸は望月にもう一度嘘をついて、駅の向こうのスーパーのナッツがお買い得という話をして、二度と帰ってこなかった。陸の愛のカタチ。

あ~~~一回目気が付かなかったけどここで『ただいま』流れてる~~~~~~しんどい~~~~~~

 

その後のお話し。

日高の裁判に出てる富樫さんの実刑判決のシーンでのがっくりした反応やっぱり良いんですけど、他の傍聴席の方(モブ)も項垂れているのを見ると日高の人徳を再度痛感させられるの良いですね。

巻き込まれ八巻wwwww

べき論の望月さんは教官合うだろうなああ。

 

金環日食に興味を持つ望月さん、明らかに日高の影響だし、

九十九に「ナッツ一生食えない」とからかわれたときに「一生でもないですよ」と答える日高さん、なんだか嬉しそうだし。

空集合だった私たち」が確かに存在していた事を表すシーンと対比させるところもほんとに最高すぎる。

「もう他人なんですって」と何かを察する八巻は確かに優秀だけど一級フラグ建築士すぎん???

 

・再会

入れ替わりは日高の母の願い、ありがとうと言う日高。

貴方でよかった、と言う彩子。

「さようなら」

光る石、変わる声色。

一瞬で何が起きたか理解させる演技力すげえなあ。

夢があって素敵なエンディングでした。

 

◆河原の辿り着いた真相とは?

最後に気になるのは、河原がどんな真相に辿り着いて今回の行動に至ったのか。

多分、河原の推理の最終的な着地点は「日高が真犯人ではないと気が付いた望月は真犯人を捕まえたい一心で日高を庇っていたが関わるうちに恋仲になった」とかそんな感じではないかなあと思っています。その以前は「恋仲である日高が疑われたので犯行を隠蔽しようとしている」という目のつけ方だったのではないかと。

故に、最終的な河原の行動として「東の犯行を証明しようとしている望月」を自由にさせていたのではないかなと感じています。それを五十嵐さんと共有している状態が送致前の尋問シーン、という見解です。

 

◆感想まとめ!

前書きにも書きましたが、「入れ替わりエンターテインメント」の名にふさわしい良作だったなと思います。

太陽(表向き)は「日高陽斗という殺人鬼を巡るミステリー」に見せかけた、「日高陽斗という個人を巡るヒューマンドラマ」という満月(真の意味)を持つドラマだったのだな、と感じています。

「天国と地獄~サイコな2人~」の主題も「望月と日高」「日高と東」のダブルミーニングとして非常に面白いものでした。真相がわかると意図が後者にスライドするのも良いですね。

やたらめったら謎を深める伏線が多かったですが、宣伝している時の出演者はたぶん「ミステリー」の言葉を使っていなかったと思われるので、「ミステリーだと視聴者に思い込ませる」のは完全に仕組みとして意図されていたのでしょう。そして「ミステリーだとは一度も言っていない」という逃げ道も、同時に用意したのでしょう。これは周到ですね。こういうの私は好きですよ。

 視聴者を思い込ませるためだけに無数の情報として意味のある伏線を用意しておきながら、かつ、真相として用意されたシンプルなシナリオに一切の矛盾なく押し通せたのは脚本を作成した方の相当な技量を感じます。

(日高の誕生日記載ミスや電話の持ち間違い、場合によっては※十和田の死亡推定時期などミスも多かったのですがこればっかりは物語を作成する以上多少出るのは仕方ないかなあと思うタイプです)※続編で一ノ瀬関連をやる場合に限り、これはミスではない事にできる。やはり警察が気付かなかった点は謎なのだが。

 

久しぶりにドラマを見たのと、噂の「森下脚本」がどういうものかを知らない状態で拝見していたのですが、この結末まで見届けたら「森下脚本」という言葉の意味を知れたような気がします。

人間みを自然に描くことに非常に長けた、素晴らしい脚本の方なのですね。

今作がとても素敵な物語だと感じた私はこの方の脚本傾向が気になるので、次は白夜行辺りを見てみようかなあと思います。

 

あっ、でもその前に、「思わせぶり伏線」がまあまああまりにも多すぎたので、これの「誘導的な理由」「物語的な理由」の2側面から見た一覧リストを作ろうと思ってます。私は底意地が悪いのでタダでは転びませんよ( ・´ー・`)

 

◆で、続編はありそうなの?

正直、『天国と地獄~サイコな2人~』の最終回を見て続編があるかという疑問については

「続編を作る事自体は難しくないが、シナリオ的には続編がない物語」

であると感じています。各論拠については

 

・続編があると思う論拠

1.視聴率が高水準で話題性にも長けており、このまま手放すにはあまりにも惜しいコンテンツである。(※映画化した『奥様は取り扱い注意』よりかなり高水準)(この映画、良かったので見てない人にはオススメしておきます)

2.東が「漫画を描いた奴は見つからなかった」と言っており、一ノ瀬殺害周りがあまりにも浮いている(※資料を見る限り十和田は犯行前に死んでいる→続編がないならただのミス。続編がないなら十和田が漫画の作成者で物語にほぼ関連しなかった)

3.望月の生い立ちの情報が「警官になった理由」以外一切開示されていない(※続編で描くため?と感じた)(→続編がないのであれば、天国と地獄は日高と東の物語だったので彼ら以外の人物の生い立ちは不要情報として全て意図して描かれなかったとも取れる)

4.2~3の考察は全部捨てて望月×日高のラブコメで続編やってくれても私は喜ぶ。

5.私の盛大な願望。

 

・続編がないかも、と思う論拠

1.物語があまりにも綺麗に終わっている。(事件の大筋は回収された。一ノ瀬も被疑者死亡で解決されている。また、想像の余地を残しながらも二人の未来を感じさせるエンディングは、他の物語の介在の余地がないようにも見える)

2.「日高陽斗(≒高橋一生さん)」がキーキャラクターとして使えない。(今作はある種、高橋さんの怪演ありきな作品でもあった。次回作があったとしても、日高は秘匿情報を持つものとして使い難い(描き切られた)キャラクターであるので重要人物にするのは難しい。=物語の重要人物には彼以外のキャラを当てるしかない)

3.「入れ替わり」の発生源から考えて、次の重要ファクターとして構成し難い。(今回の入れ替わりは2名間でのみ発生しており、かつ理由は「誰かの愛」と推定される。新しく天国と地獄を描くとして、同じ理由で入れ替わりを用いる事は困難ではないか?)

 

→1および3の「愛がある物語としての脚本、構成、終わり方が完結している」という部分が続編を製作される前提として考えるためにはかなり無茶があるような気がするんですよね。今回は全て日高と東の愛ありきでしたし、私が「あるかも」で出した2と3で愛のある物語を描くのって難しそうだなあと思うし、「日高が重要人物でない天国と地獄」「次の入れ替わりの理由」の2点ってどう準備するのか想像がつかないです。

 

ということで、今回の『天国と地獄』の売っていた方向性から考える続編って考えると正当なシナリオを立てるのがかなり難しいんじゃないかなあと思っているところです。

あ、でも日高と望月をそのまま使うのであれば望月の方を重要人物にして日高の方が探偵になるなら成立しますね。これ。あ、いいなそれ(妄想が捗る)

そしてラブコメで続編作ってきたら制作陣わかってる~愛してる~ほんますこ~ってなる感じですね。

とにかく私は続編が欲しいです。続編下さい。お願いします。お金なら払う。

 

◆あとがき

ということでざっくり最終回を見た感想でした。

何度見返しても楽しいし、本当に私はこの作品が大好きでした。

大好きなのでブラフの理由と目的も考察します(ガンギマリ目)

もう少しお付き合いください( ・´ー・`)

 

本当に素敵な作品を、ありがとうございました。

『奥様は、取り扱い注意』ドラマ~映画感想

『奥様は、取り扱い注意』

 

ドラマ&映画ざっくり感想です!

 

天国と地獄を見て綾瀬はるかさん好きが高じて公開された映画を見ようと思ったらドラマが先行だったので、初めて有料動画配信サービス(今回はhulu)に登録して全話見てから映画を見てきました。

毎度ながらネタバレを含みます。

 

まずはドラマも映画も、両方とも奥様が特殊工作員としてピンチなシーンから始まるのがめっちゃ掴みが巧いなあと思います。

 

 

まずは

◆ドラマ版

「私は死ぬことにした。」から始まり、少しずつ菜美の過去を開示しながら進むストーリーは痛快そのもの!

素敵な旦那様と友人を手に入れて穏やかな暮らしとスリルの間で揺れる姿がとてもよかったです。

奥様3人組の性格のバランスがとてもよくて、ブレインっぽい優里さんとライトな印象の京子さんの二人が良い味を出していて、見ていてとても楽しかったです。

あと菜美の料理壊滅的すぎる料理。笑

料理教室に通った結果、料理に成長がみられるのも楽しみでした。

そんな「普通の主婦」を目指す菜美さんは困っている人を放っておけずに事件に巻き込まれる訳ですが、最初は迷いがあって、迷いが晴れてしまう度に大胆になっていく感じに切なさを感じました。

終盤の事件に向けて「普通の生活」が少しずつ不穏になっていく感じもなかなか切ない気分になりましたね。

でも最後には友人2人の生活が取り戻されてよかったなあという思いと、あのラストシーンで終わったのでいよいよ待てずに1時間後に映画を見に行きました( ・´ー・`)

 

で、

◆映画版

菜美改め久実の見た、スパイ時代の夢。久実は前回のラストの後にあったいざこざシーンで記憶を失ってしまい、そのまま旦那様の勇輝改め裕司の新しいミッションのため名前を変えて別の町へ。

ドラマの時に良い味を出していた友人2人が続投できなくて残念でしたが、ドラマ版で役目を完了していた感じがあったので仕方なかったですね(´・ω・`)

記憶がなくなっている状態でのシーンはとても穏やかで、映画の緩急の「緩」のシーンが長く感じましたが、それがまた彼女にとっての「束の間の穏やかな時間」が過ぎている感じがしていてよかったです(後半に向けて段々不穏になっていくのですが。)。

また、しっかり久実を見張りながら「気持ちいい~!」とやっている想像をしてしまう裕司さん可愛かったです。きっと、彼の迷いや悩みは相当なものだったのでしょう。

コスプレ珠里くんのシーンもそうでしたが、ひとつも無駄な伏線がなかったので何か印象的なシーンがある度にそれを記憶に残しやすく、とても純粋に作品を楽しむことができて良い作品だと思いました。

ラストシーンへの導入は唐突にスイッチ入った感じがしたのですが、スイッチが入った瞬間から一瞬も目を離せないアクションシーンの連続で(当然)久実はアクションシーンで負けることがなく本当に爽快でした。

(私はゲームの影響からか、気が付いたらアクションシーンのあるキャラクターの能力をなんとなくランク付けで計っていたのも楽しかったです。絶対に負けないXトップランカーは痛快すぎる。すっこ)

そしてそしてのどんでん返し付きのクライマックス。

「愛してるなら、殺して」

>!!!!! !! !!!111(エモに勝てなくて言葉にならなかったやつ)

 

その後については事前に伏線が張ってあったのでなんとなく察していましたが、ラストシーンで彼女の姿を見ることができて安心しました。

(こういう生死に関しては伏線だけ張ってお客様の想像にお任せします系投げっぱなしジャーマンタイプの映画がよくありますが、すごくもやもやが残ってしまうのであまり好みではありません)

そのまま暮らしている夫と「久実は元気にしていますよ」の台詞、撃つ瞬間のマークからの推察などで二人の間が裂かれていないように見えているので、二人の間につながりが残っていることを祈ってます。

ラストのシーンエンドは好みが分かれると思いますが、未来を感じられて良いのではないでしょうか、と思いました。

 

◆あとがき

『奥様は、取り扱い注意』ドラマと映画を一気見した感想でした。

1話の視聴開始から完走まで丸一日。

一度走り出したら止まらない、めちゃくちゃ良い作品だったと思います。

 

今回は折角シネマイレージカードにも登録しましたし、気が向いたらもう一度映画を見に行くのも楽しいな、と思っております。

素敵な作品をありがとうございました。

『天国と地獄~サイコな2人~』9話感想

『天国と地獄~サイコな2人~』

 

9話見ました。

作中の真相が掲示されましたね。

しょっぱなからラストまでずっと感情が溢れすぎて喉が詰まりそうです。

 

考察?華々しく散ってゆきました。ええ。

小難しく考えすぎました!( ・´ー・`)

 

 

【感想】

日高と望月、やっぱり元に戻りましたね。

表情描写だけで理解させる所が素敵です。

そして戻った確認がいかにも望月らしい確認方法で草。

そして望月のお縄に付こうとする日高にグッとくる。

そしてドラマ序盤の流れと逆な、情報を持っている望月の方が上になっている対比が非常に良い。エモい。

河原登場、厭らしい感じ好きです そして金的ザマァwwwww

ジャスト車に携帯踏ませる日高天才か。

そして警察の配備・追跡開始。盛り上がり始めてドキドキしますね。

日高庇って違う方に警官を誘導する望月。エモい。(2回目)

壁ドン望月「こざかしいんだよいちいち!」あぁ~エモいですね(3回目)

確認を取って元に戻ったとすぐに理解する陸が最高です。

 

そしてアッシー君八巻は草。

ほんとに演技で戻ったのをあっさり強調できるのすげえな。高橋さんと綾瀬さん。

そして共犯に巻き込まれる八巻カワイソス(´・ω・`)

 

予告のあれは検問を二人で乗り切るシーンでしたか。

二人で敬礼するのほんま可愛いです。

 

日高・望月トーク

入れ替わりで元に戻ってネイルきれいになって喜ぶ彩子可愛い。

そしてお互いの立場を思いやる二人がほんとエモい(n回目)

そして彩子「行くよ、奄美!」でほほ笑む日高さん………

考察しながらガッツリ気持ちが日高に入れ込んでしまっているので………ああ………。

お願いだから日高、ずっと笑っていてほしい………(´・ω・`)

 

ずんだパンケーキ食べて喜んでる八巻癒しかよwwwww

ゆとってんじゃないわよ、帰ってこいでしょんぼりする八巻もわらう。

八巻さん、作中の癒しの8割を担っていますね。チワワ可愛い。

 

そして河原が本当に良い探偵やってるんだよなあ。ニクいね!

望月宅から証拠品発見するまでやるのは河原だからこそという、脚本が光りますね。

 

日高・望月トーク

ちょっとした会話の度にエモいセンサーがグッとくる。やばい。

お兄ちゃん追い込まれるって言われて兄弟の話しちゃう日高かわいない?????

 

陸・師匠。

師匠………見るだけで切なくなる…。

弟さんのトーク。東側からの日高の話が聞けるわけですね。

 

双方側からの二人の接触経路についてトーク

ひょんなことから接触する二人。日高、最初は兄弟のこと知らなかったんですね。

そしてバニッシュワンダーのモニター依頼。そりゃあ東は嬉しかろうなあ。

 

東と日高が二人で飲みなおした時の話。

日高「東が奥さんと喧嘩した」…つらい…。

そして日高が気になる人で自分の話。それが最初に出てくるのもまた…。

「知らぬが花」。東の気持ちもまた。

その歩道橋の男の子と同じ「掌のほくろ」「親切さ」の情報で、自分の境遇から察していた内容と照らして彼のDNA鑑定をして自分と兄弟だと特定する日高優秀すぎる。

 

そして奄美大島に誘った流れ。

「見せたい自分だけ見せられるのも無理だけど、行くことにした。だけど、親父が」

「おれ、やっぱ、奄美行けねえのかなあ…行けねえのか」

この辺感情が止まらなくて言葉にならないです。

「行けなかったんですよ、兄は」

 

ここで警官が日高に気づく演出がえぐい。

 

いやあ、捜査本部に行ける八巻って作中で本当に貴重な存在ですね。

そして「がんばれカード」に日高のカード利用がばれる八巻wwwww

 

そして、ラストに演出の入る「日高のスマホ」。

最終話で大切な役割を担いそうですね。

 

彩子「太陽と月が入れ替わる時間だね」エモ(略

そして日高の自分を逮捕すべきという話をして、日高の話の続きを促す望月。

 

日高と東トークの続き

・日高が奄美で東を名乗った話

奄美に行く前日に兄から奥さんが倒れて行けなくなり、

一人で行く機内で「太陽と月」の話を見て、行けなくなったのは自分でもおかしくないという運命に負けた気がするから東と名乗って、一緒に奄美に行った事にした。

>な、るほど………おおぉ…。マジか…こいつ、ただのブラフ要素だ…。

 

戻ってきた後、兄の真相を知る。

ずっと認知症だった父の面倒を見ながら仕事をしていた東。

旅行の前日に、東は父を階段から偶然に突き落として死なせてしまった。

>こんなのってないよ…。ないよ………。

 

そして、例の歩道橋で二人は再開し、名前を変えてやり直そうとしている東はすい臓がんで余命半年という話をした、という流れ。

日高は東と兄弟という事実を知ったと話して、殺人計画を聞く。

>クウシュウゴウで数学が一瞬で出てくる日高やっぱり賢いんだよな…

 

「これ描いた奴、どうも本当に人殺しみたいでさ」「この漫画を描いた奴は見つからなかった」→えっおるん???もしかしてすでに死んでる十和田じゃなくて一ノ瀬殺害の真犯人おるん???映画化?????ねえもしかして天国と地獄映画化するん???ねえ???私10000回見に行くけど???????(考察者特有の早とちり)

※というか、ここの一ノ瀬殺害および漫画原作の真犯人情報の掲示ってただの思わせぶりでなければ次回作フラグ以外の何物でもないですよね?と思うんですが、次回作って入れ替わり要素とかタイトル回収どうすんのwというのは確かに思うよ!

>でも夢は広いほうがいいじゃん!ねえ!

 

日高「でもそんな事したら東さんの周りの人は悲しみますよ」

>その台詞日高が一番最初に言ってたのかよ~~~~~~~~~~~あぁ~~~~~~~ぁ~~~~~~~~~~(エモさに勝てない)

その後の「僕が」が本当に日高の優しさで苦しい。

東の独白、悲しすぎる。たった15分。15分で………。

証拠を残して立ち去る東。「ここで待ってますから」の歩道橋。

そして犯行声明の番号を残して本当に事件を起こす東。

>ウワーーーーーーヤメテーーーーーー

そして止めたくて追いかける日高は生まれて初めて殺人現場を目撃する。

兄に迫られて日高は通報ができず、共犯に…「15分違えば、私がやっていた事だったからです」………。

「逃げ切れる」予想への対抗として登場する望月。そして入れ替わり。

その後の日高がもう尋常でなく苦労していた事が語られる。

「全てがうまくはいかなかった、これこそあるべき姿」「あなたに捕まるためにスイッチさせられた」と言う日高。

>やっぱり日高本当にいい奴でさあ………。これは誰でも意地悪いと言いたくなるよ。

 

そして師匠・陸組と合流。

おおおおおおおああああああ二人の表情おおおおおお(emo)

そして彩子パンチ!!!!!!!!!ナイス!!!!!!!!

「何があったとしても、こんなに想っている人を叩き落せるなんて」「私はあんたを哀れんだりしない」>ぐう望月

日高を東が庇って、初めからこんな事すんじゃねえと返す彩子。

もう、何も言葉が出ない…。

 

からの河原班インサート。4人の乗船を特定して下船位置で待機の流れ。

おま普通のドラマなら超グッジョブなのにな!!!!運が悪かったな!!!!!

 

陸・望月。

他人の事であんなになってるの初めて見た、いつも自分の事だけで若干サイコパス風味と言われる望月w陸の人の見方すっこ。

「日高の話は他人事な感じがしなかった…」かあ。

>おっやっぱりこのネタでもうひと作品つくりまs??(黙)

 

東・日高。

日高の体を見て逃げた件の真実。

東「お前を解放しようと思った」「お前が刑事に垂れ込んだと思って目が覚めた」「最後は自分一人で。それなら俺だけがやった証明になるだろって」…東は乳歯を落とした事を知らなかった。発作で薬を取った時に偶然落としてしまった。「はるとぉ、」

日高「駄目ですね、人間って本当に身勝手で。」笑いかける

>emo「」

 

望月、日高・東双方の事を回想し「あるべき姿」について考える。

>望月、結果的に一番犯人たちに近しくなってしまったのですよね。悲しい。

 

望月>日高「貴方、無罪になるつもりはない?お兄さんがそれでいいって言っているなら」

>…そうなるよね…。

陸、警察目撃。

>………そうなるよね………。(

 

東、発作。

陸・望月、東のもとに到着。既に痙攣状態。

陸、心臓マッサージ。

それを止める日高。「もう、無理だと思います」

>ああ………東、奄美に………行って、ほしかったなあ………。

 

・警察到着

日高、望月に逮捕してほしいと要求。

望月が戸惑っているとナイフを突きつけて警官隊を威嚇。

そして船の先端に逃走。

「捕まるなら貴女がよかった、何も二人して地獄に行くことはありません」

「絶対に、絶対に助けるから」「待ってます」

そして望月、日高逮捕。 >「」

 

そして河原、望月を逮捕。

>河原おまえ、おまえぇーーーーーっ!!!!!!!!!(しってた)

 

師匠の元で座り込む陸………。

 

そして、お偉いさんの前の八巻「実は、望月さんは………」

携帯の電源が入るシーン、インサート。

 

予告:日高に執着する望月、好きすぎる。

 

シーンごとの感想は以上です。

 

【あとがき】

今週感情が爆発しすぎて本当に何も言えなくなりました。

やっぱり八巻は癒しだと思います。

来週はどうなるんでしょうね………。

予告では彩子が日高のために奔走する姿が描写されているので、是非とも彼を解放してあげて、良いエンディングを迎えてほしいところ。

 

あと今週見ていて思ったんですけど、多分私は完全に日高推しですね。

(容疑を晴らす)の伏線から初回の時点で犯人じゃないとは思っていたのですが、とにかく冷酷に見せかけながらも色々な所で人を想う描写が描かれていて好きでした。

 

【おまけ】

これ、予告で「すべての謎が明らかに」と言っているけどたぶん一ノ瀬事件と漫画の謎は残りますよね。私は続編フラグだと声を大にして期待しております。

日高と東の人生に焦点を当てるためなのか、作中で一切望月の家族関係について描写されなかった点も気になっています。

続編ください!!!!!!(切実)

『天国と地獄~サイコな2人~』考察:主筋変更(日高=東の入れ替わりはなかった説)

『天国と地獄~サイコな2人~』

 

今までの考察内容と決定的な矛盾が出たので、考察をちぎって投げることになりました/(^o^)\

 

 

 

【今までの考察と掲示情報の矛盾発生】

 

Twitterハッシュタグでいろんな人の意見を拝見していたのですが、その中に望月が「兄さん」と呼んでいたという意見を発見し、

ΩΩΩ<ナ、ナンダッテー

となって8話を見返してきました。

師匠がいなくなった病院から立ち去る望月が、

「何考えてるんだよ、兄さん」と言ってました。ハイ。

 

>>兄さん<<

 

今までの主筋\(^o^)/オワタ

いやー読み負けましたね。本当に素晴らしいドラマです。

今までの主筋もわりとしっかり考えていたので残しておきますけれども!

 

【新しい考察内容について】

 

それで、そのままハッシュタグ拝見していて見つけたほかのブログ様の考察。

【ネタバレ】『天国と地獄』奄美大島で日高と東朔也に何があったのか? | PlusParavi(プラスパラビ)

 

これの日高・東の理由付けが素晴らしくて唸りました。

クァーーーーー主筋これじゃん!!!!!(膝を叩く)

 

特に、東が日高を見て逃走した理由付けが本当に上手だと思います。

東による日高への復讐。この発想は絶対に私には思いつかなかったでしょう。

8話で日高(望月)が日高(望月)に辞任を促した辺りも本当に会社に被害を与えないように、という気持ちかもしれないです。それに、望月と入れ替わった日高の体が逮捕される事を止めていた理由にもなりますね。

歩道橋の番号が日高への犯行声明であると考えれば、それを記していた事との矛盾も発生しません。

東が日高の姿を見て逃げた(会いたくない)のは、復讐劇として犯行を行っているからと考えると自然です。

犯行声明を日高と東が共有している(犯行を彼に対して宣言している)ということは犯行リストの手渡しもそのタイミングで起きたのかもしれませんね。

 

こちらの方の考察の内容が主筋であるとする場合、

・日高、一ノ瀬の事件現場写真所持

がどう理由付けされるのかが気になります。

 

 一ノ瀬の事件現場写真は、東が一ノ瀬の実行犯故に持っていたものを、犯行宣言の時に渡したという線かなあ、と思っています。

拝見したブログ様にも書いていた通り、一ノ瀬殺害は日程などの矛盾があるのですが、十和田は事件前に死んでいる説を推しているので、「日高が一ノ瀬殺害の写真を持っている」事実から見て東が実行犯(以前の考察の東と日高を入れ替えたもの)であるのかなあ…と。

→東が日高に「おれ、クウシュウゴウになりたい」と言っていたので、日高の方が一ノ瀬の実行犯で東はそれを含めて背負うつもり…という泥沼パターンとかは、うーん。1話冒頭の独白で漫画を朗読しているのが日高なのでワンチャン???

 

【考察追記】

・師匠が落としたSDカードの中身

歩道橋に仕掛けられていたカメラのデータ。

これで日高の反応を見ていたのかも。

 

・日高が「少しの時間を稼げればよい」と言った理由

少しの時間、は東がすい臓がんで亡くなるまでの間。

 

 ・東が日高の歯を落とした理由

普段大切に持っていたものを誤って落とした。

日高の人生への復讐は目的だが、日高本人が逮捕される事は望んでいない気がする。

 

【あとがき】

 

日高と東が奄美大島で入れ替わってないなら1話の一番最初に日高が彩子をぶん殴った夢と望月日高の回想での奄美の海岸インサートなんなん………超気になる………

 

しかし、望月が「兄さん」と言った事実が発覚した直後に、ほかの方の考えた真相に近そうな考察を拝見できたのは本当にラッキーでした。

これで来週の展開を安心して見られるので、ここからどうなるかがめちゃくちゃ楽しみです(`・ω・´)

『天国と地獄~サイコな2人~』8話感想・ちょい考察

『天国と地獄~サイコな2人~』

 

展開の全てが大好物すぎて、もうご飯も一日3食とおやつしか食べられません

 

実に今更ですががっっっっつりネタバレしてます。すみません。

※基本は肉体(魂)名称で描写しています。

日高と書かれていたら日高の肉体を示しており、(望月)と書かれていたら私が予測している中の人を示していると思ってください。

 

 

◆前提:考察大筋について

大筋は7話時点での真相探求結果のまま変化はありませんでした。

『天国と地獄~サイコな2人~』考察:事件の真相探求 - きょうの忘備録

 

3人分の肉体(魂)分布は下記の通り。

日高(望月)、望月(東)、東(日高)=師匠。

 

また、前回の考察の8割くらいを混乱させていた予告の遺書が予告を見た時に考えていたよりもシンプル(ただの後付けで作られた偽造文書)でとても安心しました。

ということで、ほぼほぼドラマの内容そのままに感想を加えた感じになった文章が下記のとおりです。

長いので考察だけ読みたい方は目次から好きなところをお読みください。

 

◆第8話:時系列感想

・望月(東)with八巻 in久米息子事件現場

証拠だらけの現場に戸惑う望月(東)。清掃できなかったからですね。

チワワ八巻可愛い。とても可愛い。

 

・河原班、東が十和田の模倣犯と疑う。

なお、検死?書類の十和田の死亡予測日が合っていれば十和田は一ノ瀬の実行犯はありえませんがこれに河原は気づいていません。

大方、ここの河原の予測は視聴者への現状説明兼誘導でもありますね。

 

 ・陸、師匠の右手にほくろを発見。疑念の目。

・日高(望月)with五木 inコアース

「日高は」→「最近マイブームで自分のこと名前で呼んでる」

草を禁じ得ない。この謎の変化に放り込まれている五木さんに同情するw

→八巻と日高(望月)通話。この流れは想定通り。八巻の反応可愛すぎん?

→東さんの登録記録掲示。 プチ考察◆東の経歴 欄参照。

 

・師匠with陸 in駅

師匠、病院を脱出。→師匠の口癖がちょいちょい古いのは、(日高)が高校時代の足の悪いおじいさんとか、そういう感じの人の話を聞くのが好きだったからかもしれませんね。

 

・久米息子殺害事件捜査本部

河原班、捜査本部にこっそり潜入。匍匐前進する二人が面白すぎる。

モビール新田、目線上のホワイトボードめっちゃ動いてるぞw

望月、複雑な表情。防犯カメラ情報に驚愕。すっっっっっこ

 

・師匠with陸 inそば屋→陸、久米幸彦殺害を知り、殺害リストの久米正彦の名前を思い出して師匠を見やる。複雑な表情。

 

・日高in掃除屋

何故来なくなったのか、日高は前にもおばさんに聞いた

→掃除屋なので最終経歴近辺。2018年事件後?入れ替わり後に(日高)の行方を捜す(東)が聞いた?

 

・望月(東)with八巻with五木さん inコアース

望月(東)、懐かしそうな表情。流石というか、本当に巧い。引き込まれる。

望月「あの、時間大丈夫ですか?お子さんがいると聞いたので」五木「それ、誰から…?」

→五木さんは子供の話は社長以外には話していない?

 

→日高(望月)in。五木さんout。

八巻お口チャック指示かわいいか

望月(東)「もう下手な芝居はいいですよ。八巻さんも、今までお疲れ様でした」

→まあ、ですよね。八巻さんの「いつからお気づきになって…」スルー。今の望月さんの中の人、スルー能力めっちゃ高いの好きです。

望月(東)「それより、会社でもそんな喋り方してるんですか。周りの人は今、私をどんなキャラだと認識しているんですか」

→日高の性格の見られ方を気にしている描写。一般的にもそう言いたくなるのわかる。

「コアース社の社長を辞任して下さい」

→理由不詳。日高が捕まるかもしれないから、と言っているが恐らくここは核心部ではない予感がする。

(東)、(望月)に『東朔也』が真犯人だと言われて当惑の表情。

その後、『殺害』についての応答。『あたりまえのことを言っているだけ』という(望月)の価値観描写。すき。

望月(東)「その当たり前がここのところ成り立っていない世の中だと感じてるもので。」日高(望月)から目を逸らす。→この辺りの描写は重要そう。

日高が望月の手を取っているシーンで(ごくり)ってやってる八巻癒しかよ(n回目)

望月(東)「わかりました。兄を庇うことは諦めます。その代わり早急にコアース社長を辞任して下さいね」「いずれにせよそのほうが得策という事です」

→ここの裏を早く知りたいので日曜日はよ。

 

・日高(望月)帰宅

「陸が立て込む事なんてあるの?!」カワイソス(´・ω・`)

クウシュウゴウの顔を知りたくない(師匠だと確定させたくない)陸。複雑ですね。

師匠、酒飲み始める「もういいかなと思ってよ」

→一回倒れてしまい、歯を現場に落として自暴自棄になっている?

 

・河原班 in久米常連ナイトバー→後述の東と久米の接点の拾い上げ。 

・望月(東)in歩道橋→日高・東回想

東「お前が15分先に生まれてくりゃあ、お前の人生は俺のモンだったんだよ!!!」

回想内日高、怯えた表情。この回想を思い出しているのは、、

→回想:(望月)「どんな事情があれ、ここを譲ったらいずれ全てがなし崩しになる。死守すべきルールってモンが、人間にはあると思わない?」

(東)「そんなことは、何百回も考えたんだ」→後ほど考察。

・望月(東)、新田の元へ。犯行予測結果は明らかに東の顔。真顔(東)、証拠を持ち出す。

わんこ、例の歯を排泄。ちょっと溶けてるやん。

・望月(東)、証拠捏造用の買い出し。

手作りで犯行証拠を作成。スキャンして足跡と合致させる。

→やっていることは滅茶滅茶周到だし河原がいなかったらこれで解決していた可能性があるのか、現代科学の前に敗れるのか。

>後者の可能性を考えなかったり、(東)は性格の割に一部の行動の脇がそこそこ甘いように描写される所は特徴な印象も受ける。(手袋に付くはずのないバクテリア。現代的捜査で足が付くサンプルQの利用。証拠品を捨てきれなくて保管して見つかる。)→後で(望月)にも言及されているので意図された描写。

 

・日高(望月)with富樫 inコアース

日高の代表取締役辞任届、富樫の代表取締役就任承諾書。

富樫おめでとう!!!!!!務まらないって言っちゃう辺り日高の人望ぞ。

 

・望月(東) in犯人自殺???現場

(東)、証拠を元に実行犯の自殺を偽装。(望月)「偽装がバレるなんて時間の問題だと思うけど、その後はどうするつもりなの?」

(東)「大丈夫ですよ。問題なのは、”その少しの時間”なんですから」

→東の体が亡くなるまでの間。

※または、(日高)が別の人間に入れ替わるまでの可能性も有るが、(日高)が別の人間に入れ替わったらその前に東の自殺を偽装してもまた別の犯行が行われるときに自分は捕まっており、以降のサポートができない面を考慮していないため、前者の目が高い。

 

・望月(東) in捜査会議

自殺は偽装じゃないの?犯人の…誰かスカッとする情報持ってないかね。の流れ

→河原「スカッとするの持ってます」「東朔也という人物をご存じですか」

東朔也の顔面、防犯カメラの顔面と一致。望月(東)、焦りの表情。

東朔也、プロセーブ警備保障で久米幸彦の身代わりに会社を辞めさせられた話の回想。

→東朔也、常に髭を剃っている。久米と話している時めっっっっちゃ口調が(東)だったよね凄くない?(本考察を捨てるなら切腹もののミスリードですけど。)

「動機としてちょっと弱くないか?」→確かに。※後ほど考察

>河原と(東)のこのあたりのやりとり大好物です。

→チワワうんこから日高の乳歯、検出。(東)「まだ、持ってた」

→入れ替わった(日高)がまだその歯を持っていた。自分から姿を隠し、奄美の石を殺害に用いた事から既に『日高の乳歯』は捨てたと思っていた?

→「東朔也と日高陽斗、両名に緊急配備だ!」河原「よっしゃあ!」

(東)、放心状態。望月「自首しなさい」回想、(望月)「あんたを突き出す!」回想

→(東)「………きょうって」

>この後の出来事は、彼が狙ったものということですね。

 

・日高(望月) inコアース屋上

陸「いま、福岡にいます」メール。「陸、お金どうしてんだろ」

→東が出してる説、陸の貧乏は嘘(元証券会社だし)説、それくらいのお金はある説。の3種。

八巻、(望月)に隠れてほしいと電話。→河原に電話の現場を捕まって詰められる八巻。ヒェッ

日高(望月)「もしもし五木さん?」五木「わかりました」→この後の打ち合わせ。

日高(望月)、例のmovie削除。トイレタンク的な何かに日高所有の携帯捨てる。

(東)…結構厚底系だったけど、ヒール履いて走るのって辛いんだよねえ………

 

・東with陸 in日高実家、約束の歩道橋

東(日高)「ここから間違ったんだよ、俺。」

→色々とものすごく意味深すぎて考えきれなかったですたい。

断片的には母が「歩道橋で会った子が兄だった」と伝えるフラグになった。結果的に「兄との繋がりになってしまった」こと、「今回の事件で歯を落とした」こと。本当の意味は推察しきれません。

 

・日高(望月)with五木さん in水泳場

日高の荷物を持った五木さん、日高(望月)に手渡す。

→さっきの電話での打ち合わせ通りの合流でしょうね。

(望月)、五木さんに入れ替わりの事実を話す。

→五木さん反応、「なんか納得いくかもです」正直、相当でしたもんねえ(´・ω・`)

五木さん「日高に人が殺せるとは思えないが、兄に同情して加担する、のはなくはない。でも日高はあなたを事を助けると思う」「もう一度入れ替わりをするとか」「日高は馬鹿じゃないです。もしまた入れ替わるのなら、それでいいと思ったのでしょう」

>情報量が多い!(by千鳥ノブさん)

→日高は絶対に人を助ける。重要な決断は考えあっての行動ということの描写。

 

・望月帰宅。

ベッドを探り「もうこれしかない。これしか…」「これで、いけるか…」

奄美の石取り出し。その前に満月を確認しているので、まったく同じ流れの再現を目論んだのは確定と考えてよさそうですね。

(望月)を電話で歩道橋に呼び出す。

 

・八巻with河原 in捜査室お隣の小部屋

電話番号が誰のものか詰められる八巻。とても可哀そう。

・(望月)、これからの予測の独白。

→本当この泥沼の展開からこれからの話とラストどうするんでしょうね楽しみでならないです(部外者、高みの見物)

 

・望月with日高 in東京の歩道橋

望月(東)、奄美の石を持ってきて日高の逮捕寸劇。恐らく入れ替わりのための。

望月(東)「前にも言ったじゃないですか。魔法使いじゃあるまいし、自由自在に入れ替われる訳ないでしょう」「他の誰かに捕まるよりまだ良いんじゃないですか」

→あくまで(望月)とは違う道筋で進めたい意志。

日高(望月)「日高 陽斗は絶対にサイコパスじゃない」>同意。

望月(東)「あなたのご両親はどれほど喜ぶことでしょう。もしかしたら、最後には入れ替わってるのも知らずに言うかもしれませんね。"貴方が娘で本当によかった!"」

>この台詞、エモ過ぎて言葉にならないです

 

・手錠、石、満月。あの時と同じ。歩道橋から日高、望月、落下。

 

師匠「陸。奄美大島。行ってみないか」

陸、無言で頷く。

>陸、奄美大島の情報知らない(ハズ)ので逃避行として受け入れる?

 

望月、目覚めて自分の体を見やり、顔に触る。

>ねえどっちなの?!?!?!

→予測:戻っている。9話予告、髪を結んでいる彩子と結んでいない彩子が混在しているのは当日夜の時系列と後日の時系列が混在しているから。髪型も化粧の雰囲気も違うので、二人の魂は二人が入れ替わる直前の体に戻っていると思う。

 

【予告】

>情報量が多い!(by千鳥ノブ)(n回目)

 

・予告時系列1

東→日高「おれ、クウシュウゴウになりたい」

>東と日高が合流して双子の話、および漫画の話をした時系列と予測される。この発言をしているのは東本人。→真相探求内にて掲示した予測の時系列に矛盾しない。

 

・予告時系列2

「日高が逃走した。女性捜査員一名が追跡中」→髪型結んでない、洋服同じなので入れ替わりの直後っぽい。

たぶん壁ドンシーンもここの時系列。

 

・予告時系列3

八巻「実は、望月さんは」河原「(望月ベッドを探り)大当たりや」八巻「さようなら、望月さん…」河原「終わりだな、これで。日高も望月も…」

→八巻の「さよなら」表情がこれまでのギャグシーンの時っぽい。これはツイッターで拝見した左遷説が出た瞬間っぽいですね。

望月証拠捏造、隠蔽関連で九十九が出し抜かれた時のように河原がまた出し抜かれるかもしれん雰囲気か。

 

・予告時系列4

予告終盤の陸・東in奄美大島行きフェリー待機所。

→下記の船に乗る構図の前と思われる。

 

望月、東をぶん殴る。(船上?with陸、日高)(夜間)

予告冒頭望月→東「はじめからこんなことすんじゃねえ!」と同じシーンか。

 

→また、日高が望月にナイフ突き付けて何かを叫んでいる(下がれ?)シーンは4人で乗船している時と同じ服装なので時系列的には繋がっている。

日高・望月「おつかれさまです」(敬礼)&二人でコンビニ袋持ってダッシュのシーン

>かわいすぎん???????(語彙力の喪失)

 

→河原「よう頑張ったな望月彩子、逮捕や」と言って手錠をかけているシーンは日高・望月の服装が同じだが昼間。足元を映していないため船上と勘違いしたが、これは 川・海沿いの公園とかか?

>望月逮捕の流れから釈放(または逃走)までをやって、その後に日高・望月ペア、陸・東ペアを追いかけて同じフェリーに乗る流れかなあ。

 

・予告時系列5

八巻in伊達政宗像(仙台らしい)「(お弁当食べて)おいし~い」

八巻in松島「僕なんなら北海道行きますよ」

>わっっっかんねwwwww(ついった見たら左遷説があってなるほど)

 

 ・予告の感想

なんか9話では「望月さん(証拠捏造)」関連でひと悶着ありそうですね。

そこから船上に4人でいる流れがどう繋がってくるのか楽しみです。

予告で出てきた描写から時系列を想定すると『4人で船上』の流れは『望月・日高ペア行動』の流れが完了した後な予感がするので、この『河原発の逮捕劇』を乗り切る必要があると思うんですよね。

ということは、望月逮捕→釈放(または日高の手を借りて逃走)、ラストに奄美大島行きフェリーに4人で乗船の流れです?

しかしどうやってこの陸・東と日高・望月の4人が合流するかさっぱりわからんぞ………。

来週末はよ。はよ。

 

【その他の考察】 

◆探偵役の分散

今回見ていて追加で思ったのは、重要な登場人物を効率的に描写するための『探偵役』を3人が分散して担っているんだろうな、という所でした。

・刑事探偵役:河原班

・日高探偵役:(望月)in日高

・東探偵役:陸

全員が同じ事件の真相究明を探っている立場なんですが、ストーリーテラーとしてそれぞれに該当の役割が与えられているように思いました。

 

・刑事探偵役:河原班

まず刑事探偵役として河原班を置きましたが、ここは『刑事として事件の真相を追い、犯人を逮捕する役割』を担います。

彼らは『事件の外側』から『内側の人物』を探り、客観的な立ち位置から真実を暴こうとする役割を負っています。

予告では河原が望月(望月???)を逮捕していましたね。

最終話の展開ができなくなる気がするので、最終的にはなんやかんやで釈放されるんでしょうけど。

 

・日高探偵役:(望月)in日高

望月は日高の真実を追求するために日高の情報を追いかけていました。

その結果、視聴者も追随して日高の人物像と双子の生い立ちを知るに至ります。

 

・東探偵役:陸

陸の立場は、師匠=東の弟子として描写されていました。

これは現在の東(日高)を描写するために彼の姿や言動、行動を表すためのストーリーテラーとしての役割を与えられたものと考えます。

彼の立場上、探偵役として師匠の真相に辿り着く流れもとてもよくできていると思います。

 

この3人がそれぞれの立場から真相を追いかけることでストーリーが展開していっていてめっっっっっちゃくちゃ面白いです。すこ。

ちなみに八巻さんの役割ですが、彼は探偵役というよりは複雑なストーリーの描写サポート(再度説明を行う)役兼、滅茶苦茶ピリピリしやすいストーリーの癒し役ですね。チワワ可愛い。八巻もうチワワにしか見えない。

 

◆東の経歴

2013年、エンタープライズデンデン正社員。志願退職。

2016年、プロセーブ警備保障アルバイト。規定違反退職。

(捜査本部でプロセーブ総合警備保障になっていた所がプロセーブ警備保障になってるのはささやかなミスかその後に社名変更されたかのどちらかですね。前者は他にもちらほらあるようですし)

2016年の事件は8話にて描写あり。

2013年の方もエンタープライズデンデンって連続殺害事件被害者社長の会社なんですよね。

(東)「逆に、いなくなっても悲しむ人がいないような人間なら殺してもよいと。貴方はそう仰っているんですか」「その当たり前(どんな人でも殺されて、殺していい訳がない)がここのところ成り立っていない世の中だと感じているもので。」

→東、他にもいろんな不幸があった匂いがぷんぷんしやがるぜェ…。

※事件真相に『東の身内の死』が関連している可能性もあり。→(日高)(東)に共通する事柄は、「母」?→だが、彼女は社会的に「東の母」ではなく「日高の母」の扱いとされる事、及び「悲しむ人が多数いる」はずなので、東の父の死に『殺された』という事実が関連している方の目が高いか。(東父>日高・東母)

 

 

★2018年の一ノ瀬殺害事件より前に日高と東の接点はあったのか

現在の考察で一番悩んでいる部分。この時点より前から2人の接点があれば居酒屋店員は「最後の方は」日高と東が一緒だった、という描写にならない気がする。

ため、やはり「一ノ瀬がリスト外」だった点をから評価し、一ノ瀬は日高(実行犯)=十和田(情報収集役・漫画原作)の二人だけで犯行を企てたのではないかと思うのだが…。

△論理飛躍推理:一ノ瀬は殺害するつもりではなく二人で何らかの制裁をするつもりで十和田が情報収集して復讐を企てていたが、十和田が「いなくなっても良い人の実質的殺害(間接的に殺した的意義を含む)」による死を迎えて日高が激高して一ノ瀬を殺害した?

→推理結果の評価:原作漫画が殺害事件である点からやや剥離しており、飛躍した推理にも感じる。が、掲示された情報から考え得る「一ノ瀬のせいで東の人生が酷い目に遭ったと母から聞いたから」という殺害動機よりも道理は通っている気がする。(この推理は東の父が同じ理由による死を迎えていても矛盾なし)

>ありそう度:「日高・十和田で一ノ瀬への復讐計画を企てたが十和田は不条理な死を迎え、激高した日高が一ノ瀬を殺した」≧「死んだ母から一ノ瀬が東の人生を破滅させたと聞いた。十和田の死は元から一ノ瀬を殺害する計画には影響していない。」

>一ノ瀬復讐動機の発生源については【十和田が、一ノ瀬に怨恨を持っていた説】【日高が、一ノ瀬が東を破滅させたと母から聞いた説】の2説。ここの関連は情報未開示のため、開示待ち。

※なお、田所以降は東の人生(2013年、2016年で一ノ瀬事件以前)と被りすぎなので「リストアップは東が担った」という論拠になる。

(東)は「死守すべきルールがある」に対して「そんな事は何百回も考えたんだ」と言っており、前述した(東)「いなくなってもいい人なら殺してもよいというのか」「その前提が成り立っていない世の中」がピックアップされた事により、『東の身内の不条理な死』説も浮上している。

それによってリストは殺害目的で作成された可能性も浮かぶが、打消し要素として「久米幸彦の殺害動機は薄くないか」という情報が掲示されている。東のリスト作成は『本当に殺害するとは思っていなかった』可能性が未だあるので、飛躍推理で出した十和田との『計画時には一ノ瀬は殺害の予定ではなかった』場合、日高はその時の流れと同じ方法で東を計画に誘った目もある。この場合、東が日高は実際に殺害を行うつもりだと知ったのは、日高と魂が入れ替わった後の写真証拠を見て。

 ((東)は何百回も考えていたので、当初より殺害計画としてリストアップした可能性も決して低くはない。)

→あと、(東)の回想から「双子情報は二人で共有していた」事が確定しましたね。(日高)はやはり入れ替わりを目的として奄美に行き、石で東を殴ったのでしょうか。(例の石には東の血痕も付着しているかも)

>「日高が殴った」、は初回の彩子夢より。入れ替わった、は『東と名乗った』情報より。………流石に………。日高が東を殺す気で殴っているとは思えないんですよね………。

 

◆日高と東、入れ替わってない説の洗い直し

実行犯は東朔也(本人)。私が散々(日高)と書いていた人物が入れ替わっていませんでした、というオチ。

正直、『奄美で日高は東と名乗った』以外は全部掲示された情報で真っ直ぐに通る。

また、昔の東は髭を剃っていたが今の東が髭を剃っていないのはがんに侵されて諦めたから、とも取れる。陸を奄美に誘ったのもただの逃避行。(日高=望月以前に入れ替わりが発生していないため、入れ替わり目的という前提があり得ない)

結論:正直この論でも通るけど、シナリオ的にそれでいいの?????と思ってまs(=ない目に見てる)

 

【あとがき】

 

8話だけしか見てないはずなのに真相探求よりガッツリ文字数多いんですけどナンデ????????

後半は眠気と戦いながら考察していたので、ちょっと飛んでるかも。

なお、この考察は今週末までの間は編集が入る場合があります。

 

考察とはちぎっては投げるもの!!!!!

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。